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豚肉 緑 ― 生の豚肉が緑色に見える理由と安全性の判断

豚肉 緑

はじめに

スーパーや家庭で生の豚肉を見たとき、「緑っぽく見える」「虹色に光っている」と感じたことはありませんか。この現象は一見不安になりますが、原因は大きく分けて 無害な光学的作用実際の変色(劣化・腐敗) に分けられます。ここでは、肉の科学的な仕組みと保存のポイントを解説します。

光の干渉による虹色の緑(無害な現象)

豚肉をスライスした断面が非常に滑らかな場合、光が干渉して虹色に反射することがあります。これを虹色現象(イリデッセンス)と呼び、見る角度によって緑や紫などに変化します。
この場合、肉自体の成分変化ではなく、光の作用による見かけにすぎません。

臭いや粘りがなく、保存期間や温度が適切であれば、健康上の問題はありません。より詳しい解説は、オリーブオイルをひとまわしの解説記事でも確認できます。

実際に肉の色素が緑色に変わる場合(要注意)

肉の赤色は主にミオグロビンという色素によるものですが、特定の化学反応によって緑色に変わることがあります。

特徴:
・緑色が一定の部位に固定されて現れる
・同時に酸っぱい匂いや硫黄臭、表面の粘りが見られる
→ この場合は食用に適しません。

変色のメカニズムについては、食肉科研の技術コラムに詳しくまとめられています。

微生物による表面の緑変

冷蔵保存中でも、酸素のある環境ではシュードモナス属菌が表面で増殖し、緑色の変色を起こすことがあります。
真空や低酸素状態では乳酸菌が働き、硫化水素や過酸化水素を生成して緑変を引き起こすことも報告されています。
これらはいずれも腐敗の進行を示すため、食べないことが安全です。

安全性を判断するチェックリスト

買い物と調理のポイント

まとめ

「豚肉 緑」と言っても、その原因は2種類あります。

豚肉の安全性を判断するときは、色だけでなく、匂い・粘り・保存期間を総合的に確認することが大切です。

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