甲子園といえば、全国の高校球児たちのあこがれの舞台です。
日々練習を積み重ねてきた高校生たちの、感動するようなドラマや、勇気や元気を与えてくれるプレーにたくさんの人が胸を打たれていることでしょう。
私も高校生の時から高校野球の甲子園が大好きで、春も夏も時間さえあれば見ています!
白球を追いかける球児たちのひたむきな姿は、見ていてとても応援したくなりますよね(^^)
毎年、熱戦が繰り広げられる甲子園球場ですが、甲子園の浜風という言葉を聞いたことはありますか?
阪神タイガースファンの方や、野球好きの方なら知っている人も多いと思いますが、野球に詳しくない方など知らない人も多いはずです。
私は甲子園を見ていて、解説の人が言っているのを聞いたのがきっかけで知りました。
そこで甲子園の浜風ってなんだろう?どの方向から吹いてくる風のことを言うのだろう?と疑問に思ったので、調べてみました!
甲子園の浜風はどの方向から吹くのか?
甲子園の浜風とは、大阪湾甲子園球場に向かって吹く風のことで、南西から吹きます。
大まかにいうと、甲子園球場のライト方向(南)からレフト方向(北)に吹きます。
浜風は、海と陸の温度差が大きくなる夏の方が強まる傾向にあるので、春よりも夏の甲子園の方が試合でも影響を受けることが多いです。
また午前中よりも、気温が上がる午後に行われる試合が、1番浜風が強く吹き、影響を受けやすいとも言われます。
浜風は穏やかな日もあれば、一時的に風が止むときもあります。
プレーをしている選手たちは、常に風を意識しながら試合に臨んでいるのです!
どれくらいの風速?
甲子園の浜風の速度は時間帯や日によって変わり、一概には言えません。
浜風は6~9m/sぐらいのことが多いとも言われますが、5m/s 以下のこともあったり、10m/sを超える強風のこともあります。
風速10m/sというと、風に向かって歩きにくくなる、傘がさせないくらいの風になります。
結構強いですよね(^_^;)
また観覧する席によっても風速は変わってくるようですが、気温が高い日の方が浜風が強まる傾向にあるようです。
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【六甲おろしについて】
阪神タイガースの歌でも知られる「六甲おろし」も風の1つです。
秋から冬にかけて、北側に溜まった空気が、南側へ一気に吹き下ろす冷たく強い北風のことを言います。
浜風とは逆向きになりますね。
六甲おろしは野球のオフシーズンに吹くので、試合への影響はあまりないと言えます。
※詳しくは別記事参照。
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甲子園の浜風でどんな影響があるのか?
浜風は実際にプレーしている側からすると、どのような影響があるのでしょうか?
打者と守備、それぞれの視点でどんな影響があるのかをまとめてみました。
打撃への影響
左打者よりも、右打者の方が有利になります。
甲子園の浜風はライト方向からレフト方向に吹きます。
左打者はライト方向に強く打ちやすいのですが、打った瞬間はホームランだと思われていても、風に押し戻され失速し、外野フライに終わることがよくあります。
よってホームラン数が少なくなってしまう傾向にあるのです。
一方、レフト方向に強く打つことの出来る右打者は、レフト方向への飛球が追い風になりよく伸びるので、風に流されホームランになり、ホームラン数が増えるので有利、となるのです。
個人の打ち方によって違うこともありますが、基本的には左打者・右打者それぞれ打ちやすい方向があるので、甲子園球場でいうと浜風の影で、右打者の方が有利になると言えるのです。
守備への影響
浜風は守るのに有利と言われたりもしますが、実は野手を悩ませる風でもあります。
ホームランだと思われていた打球が外野フライになり、アウト1つ取れたらラッキーなのですが、逆に飛距離を伸ばしてしまったり、飛球を流してしまう風でもあります。
浜風が飛距離に与える影響は、数m~30mにもなるのです!
予想していた地点よりも大きく外れるので、取るのも大変ですね。
また浜風が強い日は、上空で風が舞うため、何でもない打ち取ったフライが難しい打球となりエラーにつながるなど、野手を悩ませる風になるのです。
高校野球の試合を見ていて“なんでそんなフライが取れないんだ!”なんて思っていませんか?
テレビではわかりませんが、実際は風によって大きく流され、とても取りにくい打球になっていることがあるんですよ(^^)
甲子園球場では、打撃・守備ともに浜風によって左右されるプレーも多いです。
高校球児たちは、甲子園球場特有の風に影響されながら、試合に挑んでいるのです!
ますます応援したくなりますよね。
浜風が弱っている?
数年前から浜風が弱まってきているのではないかと、そんな話があります。
その原因として考えている説が、2つあります。
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- フェンス広告の撤去説
- 巨大マンション説
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フェンス広告の撤去説
2005年、甲子園球場のバックネットのスタンド最上段に設置されていたフェンス広告が撤去され、別の場所に移されました。
障害物がなくなったため、金網越しに強い風が入るようになりました。
この風の影響で風向きも一定方向ではなく、忙しく風向きが変化する、という現象も起きています。
今までは、考えにくいライト方向へのホームランが増えたり、外野フライと思われていた打球が伸びて、ホームランになっている声が聞かれるようです。
甲子園球場は常に風の影響と隣り合わせですが、浜風も他の風の影響を受けて変わってきているようです。
参考記事:スポニチ
巨大マンション説
2005年3月、甲子園球場の南、瀬戸内海から吹いてくる浜風の通り道となっている場所にマンション群が完成しました。
高さ40mのマンションが計4棟、幅250mにわたる巨大なマンション群です。
甲子園球場と500mも離れていない近隣地にマンションが建つことで、浜風も弱まってているのではないかという説です。
これは、ちょっと私としては信じがたい説ですが、ネット上にはこんなウワサがあるようです笑
まとめ
甲子園の浜風は、南西から吹く海風のことでした。
甲子園球場の名物ともいわれる浜風は、時間帯や日によって強さが違いますが、高校球児たちのプレーに少なからず影響を与えています。
高校球児たちが、いかに風をプレーの味方にするかも醍醐味の1つですね。
今回は、甲子園球場に吹く浜風のお話でした。
春や夏の甲子園を見て応援するとき、浜風に注目してみるのも、観戦の新たな 楽しみの1つになりますね。
この記事を読んだ後に甲子園を見て、実況解説で「浜風が…」という言葉を聞いたら、みなさんはもうバッチリ理解できますね(^^)
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