初夏に見られるホタルと、冬の寒い時期に欠かせない雪。
全く違う季節のものが組合わさっている「蛍雪の功」という言葉にはどのような意味があるのか、不思議じゃありませんか?
何やら中国の故事に由来するようです!
こちらのサイトでは、蛍雪の功の意味と例文での使い方ご紹介します!
蛍雪の功の意味とは?
蛍雪の功は、苦労して学問に励んだ成果のことを指します!
蛍雪の功の由来になった故事の話
蛍雪の功は、中国の故事に由来していて、時代は265年~420年に栄えた晋の国が舞台のすごく昔の話です。
この時代に、車胤(しゃいん)と孫康(そんこう)という二人の若者がいました。二人はともに当時の役人を表す官吏(かんり)になることを目指していました。
官吏になるためには、一生懸命勉強しなければなりません。しかしながら、二人の家は貧しく、夜に灯りをともすための灯油を買うことさえままなりません。
そこで車胤は、夏の夜にはホタルを数十匹集めて、絹の袋に入れました。そしてそのホタルが放つ光を灯りがわりにし勉強しました。
一方の孫康は、冬の夜に勉強部屋の窓辺に雪を積み上げました。そして雪明かりで書物を読みました。
努力が報われて、二人は晴れて高級官吏になることができ、大きな出世を果たしたんですね。
この故事にある蛍と雪を合わせて「蛍雪」という言葉が生まれました。「功」は成し遂げた仕事や功績を意味します。
とても努力されたのが分かる故事ですが、ホタルと雪明かりで勉強するのは並大抵のことではなかったはずです。
雰囲気があって素敵♪と思えなくもないですが、それ以前に大変ですし血がにじむような努力をされたんですね。
卒業式やお店の閉店を告げる音楽「蛍の光」を思い出された方も少なくないでしょう。「蛍の光、窓の雪~♪」という歌詞も、この故事に由来しています。
またどこかで聞くことがあれば、遠い昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか♪


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