「夏に食べたいもの」といえば何を思い浮かべますか?
そうめんだね!
冷たい水の入った器の中に氷とそうめんを浮かべた様子は実に涼しげで、暑くて食欲がない日でもそうめんなら食べられたという人も多いかと思います。
名実ともに夏を代表する食べ物のひとつであるそうめんですが、その一方で「そうめんが嫌い」という人も少なからずいるのも事実です。
今回は、そうめんが嫌いな人の理由、そんな人でも美味しく食べられるアレンジをご紹介します。
そうめんが嫌いな理由
「そうめんが嫌い!」と言ってはばからない人の意見には以下のようなものがあります。
- そうめんの味が単調
- あっさりし過ぎて食べた気がしない
- お中元でもらったそうめんを食べ過ぎて見るのも嫌
- そうめんの冷たさが嫌
- そもそも麺類が好きじゃない
- そうめんを食べようと思ったら、虫が出てきてトラウマになった
それぞれの理由と「こうすれば好きになる(かも知れない)対策法」を順番に見ていきましょう。
そうめんの味が単調
そもそもそうめんは小麦粉に食塩と水を混ぜて練り、油を塗って引き伸ばして乾燥させ熟成して作るもので、味わいは非常にシンプルなものです。
くせがなく万人受けしますが、それ故に味が単調になりやすく、途中で飽きてしまうという面もあります。
「味が単調で嫌い」と言っている人は「味が単調でなくなる」ことによりそうめんが好きになる可能性があります。
その鍵を握るのが「薬味」の存在です。
そうめんを食べるときにネギやしょうがやわさび、揚げ玉(天かす)などの薬味を使う人もいるかと思いますが、薬味をどのタイミングで使っていますか?
食べる前にめんつゆに薬味をすべて入れてから食べる場合もあるかと思いますが、これでは結局味が単調になりやすく、途中で嫌になってしまうことでしょう。
そこで、薬味をめんつゆに入れるタイミングを変えてみましょう。
最初はシンプルにめんつゆだけで味わい、次にネギなどを入れて味を変える。
これで味が単調にならずに食べられると思います。
あっさりし過ぎて食べた気がしない
これは、男性や成長期の子どもによくある理由です。
そうめんはすすって食べるため、早食いの人だとあまり噛まずに飲み込んでしまうことがあります。
そうなると噛む回数が少ないため満腹感が十分に得られず、「美味しいんだけど、何か物足りないし食べた気がしない…。」という風に感じてしまうのかも知れません。
また、肉っ気がないのもそう感じる要因のひとつでしょう。
そんなときに試して欲しいのは、揚げ玉(天かす)といった高カロリーなものをトッピングしたり、ベーコンやハム、ツナといった肉っ気があるものをトッピングすることです。
ベーコンは細切りにして炒めてからトッピングしたり、ツナはマヨネーズで合えてからトッピングするとボリュームが出て満足出来ることでしょう。
お中元でもらったそうめんを食べ過ぎて見るのも嫌になっている
これは、老若男女どの年代からも聞かれる理由ですね。
お中元のそうめん消費のために夏休みは毎日のようにそうめんが食卓に並び、「もうそうめんは飽きた!見たくない!」と感じている人もいるかと思います。
そもそも、何故お中元にそうめんを贈るのでしょうか。
お中元には「夏の暑さを気遣う季節の挨拶」としての意味があります。
そのため、お中元にはそうめんの他に夏の暑い日でも食べやすいゼリーや水羊羹などを贈ります。
そして、そうめんには「ご先祖様を供養するためのお供え物」という側面があり、お盆の時期にご先祖様を供養するために備えられます。
そうめんは糸状の細い食べ物ですよね。
そこから「ご先祖様と子孫である私たちを結び、幸せが細く長くいつまでも続きますように」という願いを込め、備えられます。
今まではそうめんに対して「夏に現れるすぐ飽きちゃう厄介者」というイメージがあったかも知れませんが、「夏の暑さを気遣い、ご先祖様を供養するため」という理由が分かれば、そうめんに対する見方も変わるのではないでしょうか。
そうめんの冷たさが嫌
そうめんの魅力といえば冷たく涼しげなところですが、知覚過敏の人からすると、そうめんの冷たさは億劫なものです。
そんな人も暖かい「にゅうめん」にしたり、お味噌汁にそうめんを入れるとすんなり食べることが出来るようです。
「そうめん=冷たいもの」というイメージがあるかも知れませんが、暖かいものも試してみてはいかがでしょうか。
そもそも麺類が好きじゃない
外国人の中には「麺をすする音が生理的に受け付けられない!」と感じる人が多いですが、日本人の中にもそう感じる人がおり、それ故にそうめんをはじめとした麺類が好きじゃないという人もいます。
また、そうめんはめんつゆに付けて食べる場合が多いので、食べる際につゆが飛んでしまい、服が汚れるからそうめんが嫌いという人もいます。
そもそも、すすって音が出たりつゆが飛んでしまうのは「勢いよくすすっていること」が原因です。
ですので、ゆっくりそろそろとすすれば音も出ずつゆの飛びはねも防げるでしょう。
試してみてはいかがでしょうか。
そうめんが嫌い理由を色々見てきましたが、味が単調になったりお中元でいただいたものの食べ飽きてしまったりと、大半は味などのバリエーションやアレンジが少ないが故に嫌いになっている場合が多いのではないでしょうか。
そうめんを食べようと思ったら、虫が出てきてトラウマになった
そうめんを保存していると、虫が発生することがあります。
虫が嫌いな人にとっては、本当に食べたくなくなりまよね。
すごく分かります・・・
これを克服するのは難しいと思いますが、実際そうめんに虫がわいても食べて大丈夫なのか製麺会社に聞いてみたので、併せて読んでみてください。
次のところから、そうめんが嫌いな人にも試してほしい簡単アレンジを紹介します。
そうめんが嫌いな人に試してほしい!アレンジレシピ!
湯がいて食べるそうめんが嫌いという方も多いので、そんな方が食べているアレンジレシピをご紹介します。
アレンジといっても、高価な材料や複雑な調理行程が必要であればやる気も失せちゃいますよね。
簡単でおいしいそうめんレシピを沢山ご紹介します!
釜玉そうめん
どのご家庭にもある玉子と醤油を使った「釜玉そうめん」。
要は、大人気「釜玉うどん」のそうめんバージョンです。作り方はとっても簡単!
<作り方>
- 茹でたそうめんの上に玉子を割りいれ、よく混ぜる。
- 醤油をひと回し入れる。
- お好みでネギやきざみのり、一味唐辛子などをトッピング。
うどんとは違った食感を是非お試しあれ!
そうめんチャンプル
続いては、沖縄の代表的な家庭料理「そうめんチャンプル」。
茹でたそうめんをネギやツナなどの具材と炒めます。
にゅうめんとはまた違ったテイストの温かいそうめんで、冷たいのが苦手な方におすすめですよ。
甘辛肉そぼろそうめん
がっつり食べたい方には「甘辛肉そぼろそうめん」。
豚挽き肉をごま油で炒め、コチュジャン、砂糖、みりん、醤油を加えて煮詰めて作った肉味噌を茹でたそうめんの上に乗せ、トマトやキュウリなどの野菜、玉子などをお好みで盛り付けます。
そうめんは食べた気がしないとお嘆きの男性や成長期のお子さんにおすすめです。
あんかけ堅焼きそうめん
そして「あんかけ堅焼きそうめん」。
いわゆる「あんかけ堅焼きそば」のそうめんバージョンです。
つるつるとした食感のそうめんが焼くことによりパリパリになり、さらにそれにとろとろのあんをかけるとしっとりするので、1度に異なる食感が楽しめます。
そうめんは味が単調だと感じているのであれば試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
そうめんが嫌いな人の理由やそうめんの簡単アレンジ法を見てきました。
何でお中元にそうめんを贈るのか疑問でしたが、夏の暑さを気遣う気持ちやご先祖様を供養するため気持ちが込められていたのですね。
毎日のようにそうめんが食卓に並んで飽き飽きしている人もいるかと思いますが、アレンジを加えることにより、そうめんの新しい一面を発見し、好きになるかも知れませんよ!
また、夏になると「流しそうめん」を楽しむ人もいます。
みんなで楽しみながらワイワイ食べるそうめんは、きっと素敵な夏の思い出になるはずですよね!
これをきっかけにそうめんを見直してもらえたらいいなと思います。
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