あわびの漢字の由来には深いワケと面白い事実が隠されていた!

先日、お寿司屋さんに行くと、魚偏の漢字を集めた湯呑みがありました。字が読めるようになって漢字にも興味が出てきた子供と、漢字クイズをしてみました(^ー^)

子供が「これはー?」と指さすのを答えて遊んでいると、あわびの漢字になった時に「あれっ?あわびで合ってるよな〜」なんて、ヒヤッしました笑

かろうじて読めた私ですが、「どうしてこんな漢字の形になったのー?」と意外にもするどい子供の質問には答えられませんでした(T_T)

気になった私は、家に帰ってからあわびの漢字の書き方についてじっくり調べてみました!調べているうちに漢字の歴史まで出てきてビックリ!

併せて、由来についても調べましたので、是非ご覧ください。

 

目次

あわびを漢字で書くと?

あわびを漢字で書くと、実は4つあります!

高級食材のあわびにも、たくさん漢字があるんですね(^^)

  • 石決明

 

それぞれの漢字の由来

それぞれの漢字の由来を、一つずつご紹介していきましょう(^^)

あわびを漢字に変換すると一番に出てくる漢字で、現在日本では最もよく使われています。

<漢字のつくり>

魚+包= あわびは、楕円の形をした殻に覆われて岩にくっついて生息しています。身を包んでいるように見えることに由来しています。

<元々の意味>

中国では、塩漬けし発酵させた魚の意味で、「鮑」という漢字が実は今も存在しています。「包」に魚のはらわたという意味があることから、塩漬けする時にはらわたを取るので、「鮑」が誕生しました。

中国では、あわびのことを「鮑魚」と言います。

元々は日本で使われていた漢字ですが、現在は主流ではありません。

<漢字の読み>

音読みはフク、訓読みではあわびの他にふぐ(河豚)とも読むことができます。ふぐの意味もあります。

一般的ではありませんが、日本で誕生した漢字(国字)です。

<元々の漢字との関係>

中国で「鮑」という漢字が生まれ、時代を経て魚の干物全般を表すようになりました。また干物臭い、生臭いという悪いイメージもついてしまうようになりました。

日本であわびというと、高級品ですよね。お祝い事にも欠かせません。

縁起の良いものに悪いイメージがある漢字を使うのは適していないのではないか、という意見が広がり、「蚫」という漢字が日本で考え出されました。

あわびではなく「せっけつめい」と読みます。あまりポピュラーではありません。あわびを3文字で表現すると、この漢字を当てます!

【漢字の意味】

あわびの異名です。

あわび、とこぶしなどの貝の貝殻を洗い乾燥させたもので、漢方の生薬(しょうやく)とされています。

 

 

貝類なのに虫偏や魚偏が使われる理由は?

あわびには、「鮑」「鰒」「蚫」って、いくつからの漢字で表されるのは分かったけど、貝類なのに虫偏を使うなんて、貝は虫と同じなのだろうかと考えてしまいますよね!?

貝類なのに虫偏や魚偏が使われる理由は、現在とは異なる分類の仕方で動物を分けたためです。漢字の成り立ちから考えると結構面白いです(^^)

【漢字が作られた当時の動物の分類方法】

  • 人 → 人偏
  • けもの → けもの偏 (例: 狐きつね)
  • 鳥 → 鳥偏/ふるとり (例: 鶏にわとり、雁がん)
  • 魚 → 魚偏
  • その他 → 虫偏

 

<魚偏>

「鮑」・「鰒」は作られた時に「魚」を意味する言葉が元になっているので魚偏が使われています。

<虫偏>

「蚫」が日本でできた当時、虫偏はけもの、鳥、魚以外の小さな生物全般を表していましたので、虫偏がつく生物に分類されただけのようです。虫の意味ではないんですね。

<貝偏>

貝自体には、脱け殻、残骸の意味があり、ずっと昔には装飾品、貨幣として使用されていました。その結果、財物、貨幣などお金に関係する漢字に使われています。

 

他の貝類の漢字

貝の名前漢字
はまぐり
しじみ
あわび
かき牡蠣
タニシ田螺
さざえ栄螺
うぐい

 

まとめ

あわびを漢字で書くと、4つあります。

おさらい
  1. 石決明

 

現在の日本で最もポピュラーなのは、「鮑」ですね。中国から輸入された、日本で生まれたなどによって、漢字が異なります。

歴史まで登場したあわびの漢字、本当に奥が深いですね(^^)

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