毎年夏になると店頭に並び始めるメロンは、私の家族全員が大好きです
甘くてジューシーなメロンは本当に美味しいので、お中元なんかで送ったり、もらったりすることがあるよね。
そんな私は、親戚からメロンが送られてきたメロンで一度失敗したことがあります。
普段なかなか食べないメロンが嬉しくて、その日のうちに食べようと家族みんなで大盛り上がり♪
晩御飯の後に、冷えたメロンを食べたかったので届いてすぐに冷蔵庫に入れました。夕食が終わり、いざ楽しみにしていたメロンを食べようと、メロンを切ったところ…
「あれ・・・?なんかかたいような・・・」
切って食べてみると真ん中の方は甘いけど、端のところはあんまり甘くないなと感じてしまいました。
そう!!まだ食べごろではなかったんです。
実はメロンは追熟(ついじゅく)と言って、収穫してから完熟したベストな食べごろになるまで時間をおいて保存する必要があったんです!
追熟を知らずにおいしく食べれるタイミングを逃してしまったのはきっと私だけじゃないはず・・・少しでも私のような悲しい思いをする人が減りますように。
ということで、メロンの追熟方法についてご紹介します!
メロンを追熟して美味しく食べる方法について
メロンは収穫の時期と食べごろが異なる野菜で、そのため店頭に並んでいるメロンはまだ食べごろではないことが多いんです。
では、甘くてやわらかくておいしい状態で食べるには、どうやって追熟すればいいのでしょうか。
ポイントをおさえれば誰でも簡単に追熟できますので安心してくださいね。
追熟のステップ
こちらの追熟方法の順番で確認していってください。
①メロンが食べごろかの見分け方
まずは、メロンが食べごろの状態かチェックする4つ見るところがあります。
- ツルの状態 → メロンのツルがついていたら、そこに注目です。茶色く乾いてきたらベスト。
- 見た目 → 黄色みおびたり、色が薄くなってきたら食べごろ
- 香り → メロン特有の甘い香りが表面からするころが目安
- 弾力 → メロンのおしりの丸い部分を指で押してみて軽くへこんだら食べごろです。
収穫したばかりのメロンはおしりの部分がかたいのですが、食べごろになると少しやわらかくなります。
もし、やわらかいメロンがお好きなら、丸い部分のまわりもやわらかくなるまで待ちましょう。
②追熟のやり方
食べごろかどうかの4つの見るところで判断してみて、まだ食べごろでなかったら常温で保存!たったのこれだけです!
ただ、正しい追熟の方法には、4つの大事なポイントがあります。
- 環境
- 温度
- 期間・日数
- 切るか切らないか
この4つのポイントを守ってもらえれば、うまく追熟することができますので、詳細の方法を見ていきましょう。
環境
風通しのよい涼しいところに保管するのがベストです。
メロンを食べる時期は夏が最も多いかと思いますが、決してエアコンの風が直接あたるところに置かないでくださいね。
温度
25~30℃が適温です。
メロンは温室育ちですので寒いところは苦手なんです。気温や湿度が高いほどより早く熟します。
期間・日数
購入から3~5日前後が目安です。(品種などによって異なります)
メロンは収穫してから5日から一週間前後完熟まで時間がかかります。お店で購入するときは輸送に日数がかかったことも考慮して考えましょう。
親切な農家さんは食べごろ目安が書いた説明書などをつけてくれます。
また、食べごろになったメロンは2~3日中には食べきりましょう。時間がたつと発酵してきてピリピリとした食感が残ってしまいます。
切る?切らない?
追熟させるには切らずにそのままの状態がベストです。
完熟状態になったら半分に切り、種をくり抜き冷蔵庫で保存します。種のまわりが熟成を早めてしまうのですが、こうすることで熟すのを止めることができます。
③果汁の循環(よりおいしくなる保存方法)
追熟時は時々、メロン果実の上下左右を入れ替えて果汁を循環させると、バランスよく熟れます。
濃度の高い砂糖水(果汁)は比重が大きく、下へ下へと流れます。
また、メロンは性質上、果実下部より熟していくので、やはり下部に濃厚な果汁が集まりやすくなります。
④食べごろになると冷蔵庫へ
食べごろの状態になったら、ビニール袋に入れて冷蔵庫で2~3時間冷やした後に食べます。
ただごくまれに例外もあり、熟すまでに2~3週間かかったり、いつまでたっても変化が起きないメロンもあります。
野菜にも個体差があるのでその場合は、追熟を早める方法を後ほどお伝えするので、確認してください。
⑤メロンの美味しい切り方
実はメロンはつるがついていた上の部分が苦く、おしりの部分が一番甘いんです。
そのため均一に甘いところがいくように切るのがオススメです。
- 縦半分に切る
- 種をスプーンなどでくり抜く
- さらに縦半分に切る
- またまた縦半分に切る(ここで8等分になります)
- おしりの方から皮に沿って切り込みをいれる
- 食べやすい大きさに切る
私は、贅沢にスプーンですくって食べたい派ですが、これは美味しい果汁をこぼしてしまうので、あまり良くないそうです。
追熟を早める方法
メロンの追熟を早めるには密封と高温がポイントです。
みなさんリンゴを冷蔵庫に入れておくと他の野菜が早くしなびてしまった経験はありませんか?これはエチレンというガスのせいで、果物や野菜の追熟を早める効果があるんです。
メロンもエチレンガスを発する力があります。
そのためビニール袋などにいれて密封すればその中にエチレンガスがたまってより早く熟します。もちろんリンゴと一緒に袋に入れておいてもOKです。
また、メロンは高温であればあるほど早く熟すので室温の高いところに置いておくと早く熟します。
どうしても早く食べたいときには、メロン農家の方は車のトランクに入れておくこともあるそうですよ。
追熟を遅らせる方法
メロンの追熟を遅らせる方法は、できるだけ低温の場所に保管することです。
一度にたくさんのメロンが送られてきて困ってというときは、20度以下のところに保管すると良いです。
ただし、低温とはいえ冷蔵庫にいれると追熟が止まってしまうので注意が必要です。野菜は温度変化が大の苦手なので冷蔵庫にいれたあとに常温に戻しても追熟しないんです。
「あれっ?メロンって野菜なの?」って思った方もいると思いますので、詳しく知りたい方は「メロンは野菜か果物か?」を見てみてください!
野菜と果物の区別の仕方も解説されているので、面白いですよ。
メロンの保存方法
メロンの適切な保存方法を知って、美味しく食べてください。
常温の場合
追熟するときだけ常温で保存しましょう。
もし手に入った時に食べごろであれば、すぐに発酵してしまいますので常温で保存しないようにしましょう。
目安保存期間 ⇒ 早めに食べましょう!!
冷蔵庫の場合
種のまわりを取り除き切った状態で保存しましょう。空気に触れるのを防ぐためピッタリとラップをかけてください。
細かく切った場合はタッパーなどに入れて保存しましょう。
目安保存期間 ⇒ 2~3日
冷凍の場合
種をとって一口大の大きさに切り、バットなどの平らなところに並べきちっとラップして冷凍しましょう。凍ったらフリーザーパックなどにいれておいて大丈夫です。
冷凍したメロンは半解凍しシャーベット状の状態で食べたり、ミキサーにかけてジュースなどにするとおいしく食べられます。
目安保存期間 ⇒ 1か月
まとめ
メロンの追熟方法は、4つのポイントさえ守れば非常に簡単です。
- 環境
- 温度
- 期間・日数
- 切るか切らないか
私自身、メロンが店頭に並んでいるときは、まだ食べごろじゃなくて、熟すまでは常温で保存する必要があるのは知りませんでした。
なんでもすぐ冷蔵庫の野菜室に入れてしまう私は、すごく勉強になりました。
メロンの他にもバナナやキウイ、みかんなど追熟できる果物はたくさんあります。それぞれの果物で適温が異なりますが、同じように常温で数日間置くことで追熟ができるようです。
甘くておいしいメロンを家族みんなが食べられるようにするためにも、メロンが手に入ったら焦らずに、まずはメロンの状態を確かめて食べごろになるまで追熟させてみてくださいね。
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