さつまいもにカビが生えても食べられる?農家の人に見分け方と注意点を聞いてみた!<画像アリ>

ママ

おかずにも、おやつにもなる皆が好きなさつまいも

パパ

うちの子供、焼き芋好きだよね〜

私の娘は、焼き芋が大好きでおやつの時間になると「おいも、ちょうだ〜い♪」と可愛くおねだりしてきますw

我が家では、たくさん出回る秋に買い込んで、少しずつ焼き芋にして、食べさせています。

先日、焼き芋を作ろうと思って袋から出してみると、さつまいもの表面にカビが生えていました。これって食べても大丈夫なのでしょうか?子供のおやつだし、やっぱり良くないよね・・・。

カビって発ガン性があるとか聞いたことあるし、捨てるしかないかな。。。

やっぱりさつまいもにカビが生えるってこと多いんですね!?

今後の娘のためにも、ここはハッキリさせておこう思い、さつまいもにカビが生えても食べられるのかを生産者に問い合わせてみました。

併せて、カビの種類腐る理由保存方法と保存期間についてもご紹介しますので、参考にしてください。

一部にセンシティブな画像も含まれていますので、予めご了承ください。

さつまいもにカビが生えても食べられる?<農家の回答>

基本的には、さつまいもにカビが生えても食べることはできます。

ただし、食べる場合は、5つ注意点があります。

  • カビの部分をキレイに洗い流すこと
  • 大きめに切り落とすこと
  • 加熱調理すること
  • 味が落ちていて、美味しくない場合もある・・・
  • 黒カビの場合は諦めましょう

さつまいもは身がぎっしり詰まっているので、中までカビが生えることがなかなかないそうです。

食べてはいけない基準さつまいもの中身が黒く変色していたりする場合については、後ほどお伝えします。

下記に生産者の方から実際に頂いた内容を記載していますが、どの生産者の回答も同じで安心しました。

大変お忙しい中、こんな私の他愛もない疑問に丁寧に答えてくださった生産業者・農家の皆様、本当にありがとうございます。

<生産者 K社の回答>

気になる部分をカットして食べる分に大丈夫かと思います。ただ、あまりにも大きな部分を占めている場合は処分した方がよいかもしれません。

<生産者 株式会社Eの回答>

表面についたカビはおそらく白色のカビであると思われますが、そちらのカビであれば表面をきれいに洗い流し、十分に加熱すればお召し上がりいただいても問題ございません。

それ以外の黒色のカビであれば食べることを控えることをオススメします。

<生産者 K農園の回答>

カビと思われる箇所は食さない為に、傷んだ所は切り落して食べるようにしてください。また、暫く置いて傷みましても、切り口が白い所迄切り落としてから、食べないと カビ臭い味がして 美味しくありません。

寒くなり 外気にあたると又傷みやすいので 段ボール箱に入れて居間の暖かい場所に保管して 1ヶ月を目処に消費しされると良いでしょう。

カビが生えたさつまいもの見分け方<画像があるため閲覧注意>

ママ

まずカビが生えてしまったさつまいもの見分け方や色によって判断すべきことをお伝えします。

パパ

カビの画像があるため、お気をつけください。

  • 白い綿状のカビ
  • 青カビの場合
  • 黒カビの場合

白い綿状のカビ(切り取れば食べられる)

https://twitter.com/rEL52Hsyu5ldvdv/status/1492027619885588480
https://twitter.com/tomomitomatoto/status/1639164554495299585

さつまいもに、ふわっとした白い綿状のようなものが見える場合、それは白いカビが生えているかもしれません。

カビが生えている部分や、その周りが黒くなっている部分は、大きめに切り取り加熱調理をすれば食べることができます。さつまいもの表面に白いカビが少しついているくらいなら、よく洗って加熱調理をすれば大丈夫でしょう。

さつまいもの端が青カビの場合(切り取れば食べられる)

https://twitter.com/sukusukugenkids/status/1627476340084719617

サツマイモの端が濃い青色に見える場合、それは青カビの可能性があります。白カビと同様に、カビのついた箇所とその近くを取り除いて、加熱調理することで食べることが可能です。

また、金属製のキッチンツールと触れることで、本来黄色のサツマイモが青黒く変色することがあります。

これはカビではなく、サツマイモのクロロゲン酸と調理器具の鉄が反応し、タンニン鉄が生成された結果です。これは有害な物質ではないので、食べても大丈夫です。

黒カビの場合(諦めましょう)

さつまいものカビの中でも、食べてはいけないのが「黒カビ」です。

この黒カビの発生は、皮肉にもさつまいもの保管によく用いられる「段ボール」の通気性の悪さと、その結果生じる湿気にあります。

段ボールの中でさつまいもをまとめて保管すると、湿気がこもりやすくなります。それが空気中に漂う黒カビ菌の温床となり、菌が繁殖し始めてしまうのです。

この黒カビ、皮に生えているだけでなく、しばしばさつまいもの身の中まで侵食してしまう可能性があります。そのため、黒カビに汚染されたさつまいもを誤って食べてしまうと、その毒性から健康に影響を及ぼす可能性があります。

このような理由から、黒カビが発生したさつまいもは、決して食べるべきではありません。

実は、さつまいもの一部が黒くなっている場合でも、食べて問題ない場合があります。次の「さつまいもの一部が黒くても食べれるものもあります」で確認してください。

カビは見当たらないが食べない方が良い場合もある

  • 酸っぱいにおいがする
  • 異臭がする
  • 黒く変色している部分が多い
  • 異常なベトつきを感じる
  • 生なのに柔らかく状態

食べてもいいと言っても、どれぐらいになっていたら食べずに捨てた方がいいのか目安がほしいと思いますので、具体的な状態を5つお伝えします。

上の5つの内、1つでも当てはまった場合は捨てた方が良いです!

ここまでになっていたら、さすがに食べるのは躊躇する方がほとんどだと思いますが、、、

さつまいもの一部が黒くても食べれるものもあります

ママ

さつまいもの一部が黒くなっていても食べられるものもあります。

パパ

えっ、黒くなったら諦めないといけないんじゃないの?

実は、黒くなったさつまいもでも、食べても問題ないパターンが2つあります。

  • 表面にかさぶたのような塊がある場合
  • 切った断面が黒っぽくなった場合

さつまいもの表面にかさぶたのような塊がある

https://twitter.com/imokoubou/status/1715327339574476816

さつまいもが保有する特殊な成分、それがヤラピンです。

このヤラピンは、さつまいもの表面に黒いカス感のように密着して存在します。眼に見えるその姿はカビのようにも見えますが、その存在は純粋にさつまいも由来のものであり、実際のカビのような有害性を持つことはありません。

実はこのヤラピン、本来の色合いは乳白色を基調としています。

さつまいもが採れてから皮を切り開いたりすると、空気と接触した時にが生まれます。この時にヤラピン成分が固まり、結果として黒く変色してしまうのです。

ヤラピンかどうかを判断するポイントは2つです。

  • カビ臭さを感じるかどうか
  • 表面に光沢感があるかどうか

ヤラピンが黒く変色した際には特有のカビ臭さが存在しないため、個体にカビが生えていない証拠となります。

さらに、ヤラピンが黒く変色した場合、その表面には光沢感が生まれます。この光沢を確認できれば、そのさつまいもは安心して食べることができます。

さつまいもを切った断面が黒っぽくなった場合

さつまいもを切った断面が黒くなっている場合は、食べても問題ないと生産者の方から教えて頂きました。

さつまいもを切った時に断面が黒っぽく変色する理由は、カビなどではなく、ポリフェノールが空気に触れたことで酸化し、変色したものです。

ただ、調理する前に触ってみて、柔らかくなっていたら腐っている可能性があるそうで、その場合は捨てましょう。

カビではありませんので食べられるのですが、味がイマイチだったので、私は切り落とすようにしています。

誰しもカビが生えているさつまいもには出くわしたくないと思いますので、次のところで新鮮なさつまいもの選び方をお伝えしますね。

買ったばかりのさつまいもがカビている・・・

パパ

お店で買ったばかりのさつまいもがカビてることなんてあるんだ?!

ママ

稀にあるみたいだね。

さつまいもは、非常に寒さに弱いです。

おそらく、店頭に並べられる前の取扱いや、店舗での保管状態が良くなかったのでしょう。

お店側に、電話で連絡し、カビているさつまいもと一緒にレシートを持っていけば、交換してくれます。遠慮せずに、お店の方に伝えてあげてください。

くれぐれも感情的にならずに、丁寧にお店側に伝えましょう。

さつまいもにカビが生えた場合の対処法と食用可否

さつまいもの保管に関する知識と、カビが生えた場合の適切な処理方法を理解することは大変重要なことです。

独特の甘みと食感を楽しみたいのであれば、さつまいもの適切な保管とカビとの闘いは避けて通ることができません。

さつまいもの特性、カビの見分け方、種類と特徴、さらにカビのついたさつまいもの食べてしまったリスクについて解説します。

さつまいもの特性とカビの発生要因

さつまいもは、水分を比較的多く含んだ食物であり、また外皮が薄いことから乾燥や湿度の変化に敏感な食材の一つです。

特に気温や湿度が高い夏場や秋の初めは、これらの条件が揃ってしまうため、保存が難しくなります。

特長や性質としては、素晴らしい甘さの秘密でもあるデンプンが多く含まれていますが、これが湿度と温度により分解されやすくなり、カビの発生を助けてしまいます。

さらに、私たちが思わぬタイミングでカビが生えたさつまいもに出くわす一因に、”買ったばかりの状態”という事も影響を及ぼしています。

新鮮に見えるさつまいもでも、収穫から日が経つとその内部ではさまざまな変化が起きています。それが見た目に現れる前に、その内部でカビが発生してしまうことがあるのです。

カビが生えたさつまいもを食べるリスク

さつまいもにカビが生えてしまうと、どのようなリスクがあるのか?

カビには毒性を持つものがあり、カビのついたさつまいもを食べると、体調を崩すだけでなく、食中毒など重大な健康被害を引き起こす可能性もあります。

特に、”カビを食べた”という体験談も散見されますが、その結果が良好だったとしても、それは運が良かっただけであり、毒性のあるカビが少量でも摂取されてしまった場合、その影響は甚大となります。

以上のことから、カビのついたさつまいもに対しては極めて慎重さを持って対処し、食用にしないことが勧められます。また保管する際は、傷をつけないようにし、冷暗所で保管すると、カビの発生を予防するための助けになります。

新鮮なさつまいもの選び方

新鮮なさつまいもの選び方も生産者の方から教えて頂きましたので、ご紹介します。

  • 皮の色が鮮やかで、ツヤがある
  • 形がふっくらしている
  • ひげ根が均一に生えている
  • 切り口がみずみずしい

具体的には、さつまいものそれぞれのパーツで確認することができます。

皮の色

全体的に均一で、ツヤがあるものを選びましょう。色ムラがあるものや、黒ずんでいるものは、鮮度が落ちている可能性があります。

さつまいもの形

ふっくらと丸みを帯びたものを選びましょう。細長いものは、中身がスカスカになっている可能性があります。

ひげ根

均一に生えているものを選びましょう。ひげ根が生えていないものは、古いものである可能性があります。

切り口

みずみずしく、しっとりしているものを選びましょう。乾燥しているものや、空洞になっているものは、鮮度が落ちている可能性があります。

スーパーでカットされたさつまいものが売っていることは少ないですが、皮の色や形、ひげ根を見れば、新鮮なさつまいもを買うことができそうですね。

保存方法と保存期間について

最適なさつまいもの保存方法を知っていれば、

今後カビが生えたりすることも少なくなると思いますので、ここでは状態に応じた保存方法をお伝えしたいと思います。

さつまいもの保存に適しているのは、13~16度の風通しが良い冷暗所です。

基本は、土つきのまま常温保存です。1本全部使わない場合は、使う分だけ切ってから洗って調理します。

さつまいもの保存でしてはいけないこと
  • 冷蔵庫や屋外での保存
  • ラップに包んでの保存

冷蔵庫に入れると低温障害が起こり、日持ちがしなくなります。

逆に20度以上になると、発芽してしまいます。

さつまいもは呼吸しているので、ラップに包んで保管しますと窒息し湿気を嫌い傷みやすくなります。

また、段ボール・発泡スチロール等で保管する場合も、さつまいもが呼吸出来るように密閉しないよう穴をあける等の対応が必要です。

土つきのさつまいも

目安の保存期間 ⇒ 1ヶ月~数ヶ月

そのまま1本ずつ新聞紙でくるんで、風通しが良い冷暗所で保存します。たくさんあるなら、新聞紙で包んださつまいもを、段ボール箱に入れて保存します。
※段ボールに入れる場合は、呼吸ができるように密閉しないでください。

冬場は、一度凍ってしまうと日持ちがしなくなるので、段ボール箱に入れたさつまいもの間にも丸めた新聞紙をつめてあげます。もみがら、おが屑の中に入れたり、毛布で包んだりかぶせる方法でもいいですね。

ラップやビニール袋に入れると呼吸ができなくなるので、NGです。

切ったさつまいも

目安の保存期間 ⇒ 数日

切り口にだけラップをかぶせ、新聞紙で包みます。切り口から酸化して傷みやすくなりますので、早めに食べてください。

切り口が変色して気になるなら、その部分を切ってから調理します。

冷凍保存のさつまいも

目安の保存期間 ⇒ 1ヶ月程度

サツマイモを冷凍する場合、生のままで冷凍すると非常に不味くなってしまいます。焼き芋にしたり蒸したり電子レンジで加熱したものを、フリーザーバッグに入れてしっかりと空気を抜いて、冷凍保存します。

また、角切りにしたりマッシュ状にしてフリーザーバッグに入れて、出来るだけ平らにならして冷凍保存することもできます。使う用途により変えていきましょう。

使用時は、みそ汁などに入れる場合は、解凍せずに入れます。解凍する場合は、自然解凍か電子レンジで加熱すると良いでしょう。

保存に関して、参考になる動画もありましたので、併せてどうぞ(^^)

カビが生えたさつまいもの再利用方法

カビが生えたさつまいもは食用の対象から外れるものの、そのような状態のさつまいもを再利用する方法はないのでしょうか。

農園での活用方法

農園では、さつまいもは非常に有効な資源となります。一段階進んで言えば、カビが生えたさつまいもを堆肥に回すことにより、肥料として再利用することができます。

つまり、カビつきさつまいもは食料廃棄物としての価値はないかもしれませんが、農園ではそうした廃棄物を有益な肥料に変えることが可能です。

こうした活用方法を選択すれば、単に捨てるだけでなく、生産活動と連携させることで資源のリサイクルに貢献できるのです。

しかし、注意する点として、すべてのカビが堆肥に適しているわけではありませんので、カビてしまった部分を切り落として堆肥に回すのが良いでしょう。

まとめ

ママ

さつまいも生産者の方からの回答で、さつまいもはカビが生えても食べられることができます。

ただし、カビの部分をきれいに洗うことと、大きめに切り落とすことは大事です。

これで、あなたも安心できましたね。

食べてはいけない基準は、以下の5つ!

  • 酸っぱいにおいがする
  • 異臭がする
  • 黒く変色している部分が多い
  • 異常なベトつきを感じる
  • 生なのに柔らかく状態

さつまいもにカビが生えないように、今回ご紹介した保存方法をしっかりと実践してもらって、美味しいさつまいもを食べてくださいね。

私の質問に丁寧に答えて下さった生産者・農家の皆様、本当にありがとうございましたm(_ _)m

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