揚げ物、煮物、和え物と様々な食べ方ができる里芋って、美味しいよね。
秋になるとたくさん出回るので、ついつい買い込んでしまうんですよ〜
先日、買い込んでおいた里芋をビニール袋に入れたまま放置していたら、フワッとしたカビが生えてしまいました。
カビが生えた里芋は、うっすら表面についているぐらいだったので、皮をむいて食べてしまいましたが、良かったのかなと後々不安になって不安に感じるようになりました。
今回はお腹が痛くなることもなかったので良かったんですか、今後のためにと思い、カビが生えた里芋が食べられるのか徹底的に調べてみました。
併せて里芋が腐りやすい条件、腐った状態の判断基準についても、併せてご紹介しますね。
里芋のカビを見分けるポイント
里芋は日持ちのする野菜ですが、長期間保存しているとカビが生えることがあります。
カビは食品の腐敗や味の劣化を招き、健康に害を及ぼすこともあるため、購入や保存時には注意が必要です。
ここでは里芋のカビを見分けるための具体的なポイントを解説しましょう。
里芋の外観と断面で見分ける方法
里芋は皮が茶色っぽくてツヤがあり、表面にわずかなイボイボがあるのが特徴で、新鮮な里芋は全体的に均一な色合いをしており、表面は滑らか。
一方で、カビが生えている里芋は外観と断面に変化が現れます。
- 里芋に白い綿のようなカビがある
- 切った里芋の断面に緑や黒い斑点がある
白い綿のようなカビは、初期症状になります。
緑色や黒色の斑点はカビの繁殖を示しており、こういった里芋は健康に悪影響を及ぼす可能性が高いため、使用しないようにしましょう。
里芋の外観をチェックして、兆候を見つけた場合には、里芋の中も注意深く見るようにしてください。
色の変化による見分け方
カビは里芋の皮の部分だけでなく、皮を剥いた断面にも現れることがあります。
新鮮な里芋の肉は白っぽくて多少の透明感があるのに対し、カビが生えている里芋の色は変化します。
- 黒や緑色への変色
- 白いポツポツ
カビや腐敗によるものです。
里芋を切ったときに内部に黒い点や線が見られたり、皮の近くに緑色の変色があったりしたら、カビが繁殖している可能性があります。
一見普通に見えても、切断面の色がおかしい場合には要注意です。
白いポツポツが断面に見られることもあるので、これもカビの兆候の一つとして把握する必要があります。
表面の質感で見分ける方法
新鮮な里芋の表面はなめらかで弾力がありますが、カビが生えると里芋の表面にも変化がおきます。
カビによって、里芋の表面の質感が大きく変わります。
- 表面がフワフワし、粉を吹いたようになる
- ねばついたり、粘り気がある(ぶよぶよ)
- 表面がボロボロになる
カビが生えると、里芋の表面はフワフワする、または粉を吹いたようになることがあります。
質感の変化は、表面が乾燥したり、しぼんだりすることによっても引き起こされますが、カビとの見分けるポイントは、表面に生じる塊や層の存在です。
カビによって形成された塊や層は、ねばついたり、粘り気があったりします。触れた際に指がくっついてしまう感覚や、ぬるっとした感じがしたら、それはカビの可能性が高いです。
また、表面がボロボロと崩れるような様子を見せる場合もあります。こうした表現の質感の変化は、カビが進行しているサインであり、健康へのリスクが高いので廃棄しましょう。
形状の変化で見分ける方法
カビの発生は、里芋の形状にも影響を及ぼし、新鮮な里芋は張りと硬さがあります。
しかしカビが生えた里芋では、下記にようになります。
- 硬さが失われ、ふにゃふにゃと曲がる
- 里芋の表面にくぼみやひび割れが発生
里芋にカビが生えると硬さが失われ、ふにゃふにゃと曲がるようになったり、通常よりも柔らかくなったりすることがあります。
加えて、里芋の表面にくぼみやひび割れが発生することもあります。
これはカビの進行によって生じる典型的な現象で、表面が腐敗して構造が弱くなった結果、外部からの圧力に耐えられなくなり、変形や破損を起こすのです。
形状の変化は目で見て簡単に確認できますので、購入時や使用前には里芋を丁寧にチェックし、変形がないかどうか確認しましょう。
触感で見分ける方法
新鮮な里芋は、表面がしっとりとしていてもベタつかず、ふっくらと弾力が感じられます。
里芋は普段どおりに清潔な手で触れてみることで、カビがあるかどうかを見分けることができます。
- 湿った感じやぬめり
- 触れた後でも手にべたつきが残る
指で軽く押したときに、通常の里芋であれば弾力がありますが、カビが生えた里芋はデコボコしていたり、凹んでしまうことがあります。
触感でカビを見分ける際には、里芋全体をまんべんなくチェックし、異常な柔らかさや湿り気がないか確認することが重要です。
臭いでカビを見分ける方法
里芋にカビが生えているかどうかは、臭いによっても判別することが可能です。
新鮮な里芋にはほとんど特有の臭いはないですが、カビが生じた里芋はカビ特有の嫌な臭いを放つことがあります。
- 鼻をつくような臭い(カビ臭さ)
カビ臭さは、しばしば鼻を直撃するような強烈なもので、カビが生えている箇所に近づけば近づくほど、はっきりと感じられるものです。
洗う前の里芋にこのような臭いがする場合、カビが繁殖している可能性が高く、食べるには向きません。
里芋の臭いを嗅ぐ際は、里芋全体から均等に臭いを嗅ぐようにし、異常な臭いがないかを確認しましょう。
里芋にカビが生えてたら食べられるのか?
やっぱり里芋にカビが生えたら食べられないのかな?
カビが生えたら基本的に食べない方がいいけど、条件付きで食べることができるよ。
カビが生えた里芋はそもそも食べられるのか
里芋の皮の表面にカビが生えている程度なら、食べることができます!
この場合は、以下の手順で下準備をすると良いです。
※ただし、注意が必要でカビが生えても食べられるのは、カビが皮の部分までの場合です。
のちほど食べてはいけない判断基準をお伝えしますが、中までカビが侵食してる場合は食べるのをオススメしません。
食べても大丈夫な理由とは
里芋についた白いカビのようなものは、土の中にいる菌が繁殖した場合がほとんどです。
それを取り除いてしまえば、食べても大丈夫です。
この白いカビは糸状菌の一種で、糸状菌は主に土の中にある有機物に生え、土壌に有効な菌なので、増えて困ることはありません。
但し、里芋についていて見た目としては気持ちが良いものではないので、取り除いて食べるようにしてください。
水分や栄養分が多いほど、細菌やカビは繁殖しやすいですが、里芋の内部までカビが侵食していなければ、食べても問題ありません。
ただ、白い菌が発生しているということは、スーパー等で購入してから時間が経っていると思いますので、味は落ちている可能性が高いです。
里芋を食べてはいけないかの判断基準とは
皮についたぐらいのカビなら食べてはいいものの、どういう状態であれば食べてはいけないのか分からないですよね。
いつくか判断基準がありますので、この中で一つでも当てはまったら腐っていると考えてください。
そして、気になる部分を大きく切り落とすか、それでも気になるようでしたら、すぐに調理を止めて捨てるようにしてください。
- 切った断面が広範囲にわたり変色している
- すが入っている(すかすかした状態)
- カビが生えて、フニャフニャになっている
- フルーツのような発酵臭に代表される異臭がする
里芋の気になる部分を切り落とした時に、赤色や緑色などに変色している場合があります。
その時は「里芋に赤い斑点があっても食べられるのか農家の人に聞いた答えと理由!」判断基準は下記の記事が参考になりますので、併せてご覧ください。
里芋の保管方法とカビの予防について
カビを発生させないためにも、里芋の適切な保存方法が知りたいな?
OK〜!
里芋を保存するときに、大事なポイントが3つあります。
- 温度
- 湿度
- 通気性
里芋の適切な保存温度
里芋を保存するな温度は、5℃〜10℃が適切です。
家庭では、冷蔵庫の野菜室の温度に近く、里芋を新鮮な状態で保つのに役立ちます。
高温多湿を避け、安定した冷涼な環境を維持することで、カビの生育を抑えると共に、発芽や腐敗を防ぐことにもつながります。
湿度管理とカビ予防
カビは湿度が高い環境で繁殖しやすいため、里芋を保管するときには湿度管理が重要です。
冷蔵庫での保管が理想的ではありますが、冷蔵庫以外で保管する場合は、湿気を吸収する新聞紙や乾燥剤を使用すると良いでしょう。
湿度が高くなりがちな台所や湿気を帯びた場所は避け、湿度が低めに保たれる場所を選びましょう。
湿度を抑えるためにしばしば空気の入れ替えを行うことで、カビの発生を防ぐことが可能になります。
通気性を良くする保管法
里芋の保管において、通気性は非常に大切です。
湿気がこもりすぎるとカビや腐敗の原因となるため、通気性の良い布やビニール袋に小穴を開けて保管することが推奨されます。
また、定期的に里芋をチェックし、湿気が溜まっていないか確認することも重要です。
布などを使って包む場合には定期的に取り換えることで清潔さを保ち、カビの予防に繋がります。
里芋の賞味期限について
里芋の賞味期限を4パターンで、ご紹介します。
里芋の状態 | 目安の賞味期限 |
---|---|
泥付きの里芋 | 1ヶ月程度 |
水洗いした里芋 | 1週間程度 |
皮をむいた里芋 | 2〜3日程度 |
冷凍する場合の里芋 | 3〜4週間程度 |
傷がついている里芋は、それだけ腐りやすいので、賞味期限も短くなります。傷がついている里芋を発見したら、他の里芋と離して保存することが大切です。
里芋を買う時の注目するポイント
新鮮な里芋を見分けるコツ
新鮮な里芋を選ぶ際には、重さと皮の状態に注目しましょう。
- しっかりとした重量感
- 表面がつややか
- ひび割れや傷がないもの
また、弾力があり、指で押しても凹まない固さがあるものを選びましょう。
色が変わっていたり、ぬるっとしている部分があるものは避けた方が無難です。
梱包方法で留意すること
里芋はデリケートな野菜のため、購入時に適切な梱包を心がける必要があります。
- 袋に入れる場合:キッチンペーパーなどで包む
- ビニール袋は避け、紙の袋などを利用
袋に入れる際には、他の硬い野菜や食品との衝突に注意し、柔らかい包材で里芋を包むと良いでしょう。
まとめ
里芋にカビが生えても、表面に生えている程度なら食べられます。
里芋の内部までカビが侵食していなければ食べても問題ありませんが、しっかりと腐敗している部分を取り除くことが重要です。
里芋は、温度と湿度の影響を大きく受けます。温度は、高くても低くても腐りやすくなります。5℃〜10℃度以下の環境が、保存に適しています。
里芋が腐っているかの判断基準は4つです。
- 切った断面が広範囲にわたり変色している
- すが入っている(すかすかした状態)
- カビが生えて、フニャフニャになっている
- フルーツのような発酵臭に代表される異臭がする
実りの秋、ほくほく美味しい里芋を、堪能してくださいね
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