我が家では、夏になるときゅうりが食卓に登場することが多くなります!
子供も喜んで食べるよね〜
味噌をつけて生で食べたり、漬物や酢の物にしたり、サラダにしたり、冷やし中華に入れたり・・・色々な料理法でいただけるのが、きゅうりのいいところですよね。
私の父は簡単な家庭菜園をしていて、毎年おすそ分けしてもらっているんですが、一度困ったことがありました。
いただいたきゅうりを切ってみると、なんと、きゅうりに穴があいていたんです!
虫食いのように一部があいているのではなく、きゅうりの実の上から下まで1~2ミリの空洞ができていたんです。
みなさんはこんなきゅうりに遭遇したことはありませんか?
私はそのまま食べてしまったのですが、問題なかったのでしょうか?
今回はきゅうりの空洞のなぞに迫ります!
きゅうりに空洞があるけど食べられるのか?
結論から言うと、食べても大丈夫です!
きゅうりを切ってみて穴が開いていると驚いてしまいますよね。
このように実の一部が空洞になってしまった果物や野菜は「空洞果」と呼ばれ、きゅうりの他にもトマトやイチゴ、ナスなどに同様の症状がしばしば起こり、品種によって様々な原因が考えられます。
果肉がきれいな状態で、空洞がある場合は食べても問題ありません。
「もしかして、カビじゃないかな?」と気になる場合は、「きゅうりのカビは食べられるの?賞味期限を見分けるポイントはこれだ!」を併せて確認してください。
味はどうなの?
状態の良いふつうのきゅうりと比べて、味自体に大差はありません。
基本的に空洞果は発育状態によって起こる現象で、まれにパサついていたり、みずみずしさを感じられないことはあるかもしれません。
空洞ができる原因とは?
そもそも、なぜ空洞ができるのかな?
きゅうりが空洞果になってしまう主な原因は2つ考えられます。
水分不足について
主な原因として考えられるのが、この水分不足です。
土の水分が少なく乾きすぎていたり、きゅうりの根が傷ついているか、もしくは少ないことで土の水分をうまく吸い上げることができない場合に、空洞ができてしまいます。
ホウ素不足について
もう一つの原因として考えられるのが、ホウ素不足です。
気候が温暖な状態が続くと、たくさんの実がなりますが、あまりにたくさん育ちすぎてしまうことで、栄養の吸収が追い付かないことがあります。
そこで必要なのがホウ素と呼ばれる栄養分です。
ホウ素には、植物の生育を促進したり、細胞分裂を活発にしてくれる力があるのですが、これが不足するときゅうりの中の組織がもろくなってしまい、亀裂や空洞ができる原因となってしまうのです。
きゅうりに空洞ができてしまう原因は主に水分不足や栄養バランスの崩れなど、発育環境によるもので、腐っているためではありません。
「スが入る」のとは違うの?
「ス(鬆)が入る」という言葉を聞いたことがあるけど、それではないのかな?
よく茶わん蒸しやプリンの中に細かい泡のような穴が開いてしまうことを言いますね。
野菜の中にすき間や穴があくことも「スが入る」といい、きゅうりや大根、人参などによく起こる現象です。
こちらは主に収穫が遅れた場合や、熟れすぎた場合にできる空洞のことを指します。
スが入ったきゅうりは色が悪くなったり、乾燥して食感が悪く、味が落ちることが多いようです。
穴があいたきゅうりをおいしく食べるには?
せっかくのきゅうりに空洞が見つかっても、ご安心ください。食べ方を工夫すればおいしく食べられますよ。
穴あききゅうりに向いているレシピを、オススメ順にご紹介します。
<たたききゅうり>オススメ度 ⇒ ★★★★★
1番オススメなのはたたききゅうりです。
穴あききゅうりの欠点は見た目と味(パサつき)
このレシピの場合、中華風に味付けをするので味は問題ないですし、きゅうりを切るのではなくたたき割るので、もともと見た目があまりよくありません(笑)
そのため空洞がどこにあったかなんてわからなくなります。
<浅漬けナムル>オススメ度 ⇒ ★★★★
浅漬けやナムルは塩やだし、ごま油などで味付けしてしまうので、味に関しては気にならなくなりますし、斜めに切ってから細切りにすれば空洞の部分もごまかすことができますよね。
<酢の物> おススメ度 ★★
酢の物は味をつけるという点では良いのですが、輪切りにすることが多いため、穴のあいたきゅうりだと、見栄えの点でおススメ度が下がってしまいます。
<そのまま>オススメ度 ✖
穴あききゅうりの欠点を考えると、そのままで食べるのは控えたほうが良さそうです。
穴あききゅうりも、工夫次第で普通のきゅうりと同じように楽しめそうですね。
新鮮で美味しいきゅうりの選び方
できればスーパーなどで、穴あききゅうりに遭遇したくないですよね。
発育がよく、熟しすぎていない新鮮なきゅうりを選ぶことができれば、空洞のあるきゅうりを避ける可能性も高くなりますので、おいしいきゅうりの選び方をご紹介します。
チェックポイントは以下の5つです。
- かたち
- 色
- 重さ
- 太さ
- ブルーム
それでは、一つずつ見てみましょう。
かたち
・表面のいぼいぼがゴツゴツしていて尖っている
・まっすぐでも、多少曲がっていてもどちらでもOK
農家の方から譲ってもらったりすると、きゅうりにトゲがあったりしますが、それも非常に新鮮な証拠です!
トゲがある場合は、きゅうりのとげの取り方を参考にしてください!
色
表面の色が濃い緑色をしており、ツヤがあるもの
重さ
・ずっしりと重みがあるもの
太さ
・上から下まで均一で、太すぎない
・おしり部分がふくらんでいないもの
ブルーム
・ブルーム(白い粉)がついている
「ブルーム」とはきゅうりについている白い粉のことで、きゅうり自身が雨や乾燥から身を守るためにつくる成分です。
本来、新鮮なきゅうりはこのブルームでコーティングされており、果皮が薄く、果肉がシャキッとした歯ごたえでみずみずしく美味しいものです。
しかし、そんな大切な成分だとは知らず、農薬だと勘違いしてしまう人が多いため、スーパーなどではブルームがないきゅうりが主流になっています。
もし白い粉がついているきゅうりに出会えたらラッキーですね。
この5つのポイントを押さえて、穴の開いていないきゅうりをゲットしましょう。
まとめ
今回は切ってみてびっくりのきゅうりの空洞について調べてみました。
味については多少落ちることはありますが、調理法を工夫すればおいしく食べられることがわかりましたね。
空洞ができたきゅうりは空洞果といって、 3つの原因がありました。
- 乾燥や水分不足
- 栄養不足
- 熟れすぎや時間が経ち過ぎている
といった原因が考えられるんですね。
濃い緑色をしていて、太さが均一で、いぼいぼが尖っている新鮮なきゅうりを選ぶようにすれば、穴が開いたきゅうりに出会う確率も低くなるはずですので、毎回のお買い物のときには、ぜひ他のきゅうりと見比べておいしいものを選んでみてください。
私はきゅうりを選ぶときに、なんとなくまっすぐで表面がツルツルしたものを選んでいましたが、多少曲がっていても味には変わりなく、さらに表面に白い粉がついていたほうがおいしいなんて驚きました。
さっそくスーパーに行って、おいしいきゅうりを自信満々で手に取りたいと思います!
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