夏に食べたい果物はなんですか?
私はスイカではなく、だんぜん梨派です(^ー^)
自宅近くの梨農家では、初夏になると看板を出してお店を開く準備がはじめるので、それを見ると「ああ、夏が来たなぁ」と感じます。
そんな私ですが、大好きな梨で失敗したことがあります。
いただいた梨がたくさんあったので、お弁当に持って行ったのですが、いざ食べようとしたところ、梨が茶色く変色してしまっていたんです。
みなさんもこんな経験ありませんか? 今年の夏はこの失敗をぜひ克服したい!
よくリンゴを変色を防ぐために塩水につけたりしますが、梨の場合はどうなのでしょう?
今回は、塩水で梨の変色を防ぐことができるのか?また、塩水以外の方法についても農家の友達にリサーチしてみました!
梨を塩水につけると変色しない?
梨を塩水につけると変色を防ぐことができます!
梨はとてもデリケートな果物なので、時間が経つとリンゴのように茶色く変色してしまいます。
お弁当に持っていく場合や、食べきれずに保存する場合など、しばらく時間が経ってから食べる場合は、ぜひ塩水につけてみてください。
塩水につけるだけで、時間が経つことによって起こる変色を防ぐことができます!これもリンゴと同じですね。
ただし、切った時にすでに中が茶色だったり、黒かったりする場合は、梨が病気にかかっていることが考えられるので、ご注意くださいね。
実際にやってみよう!
実際、梨を塩水につけるといっても、、、簡単ですよね。
- 切った梨がすべて浸るくらいの水を用意する
- 適量の塩を入れてよく溶かす
- 梨を入れる
これだけでは何ですので、梨を塩水につける際の、いくつかのポイントをお伝えします。
塩水につける時間はどれぐらい?
何分もつける必要はなく、さっとくぐらせるだけで十分効果がでます。
長時間つけてしまうと、梨が多く塩分を含んでしまい、もともとの風味や味を損ねてしまいます。
栄養素も溶けて流れてしまうため、さっとくぐらせる程度で大丈夫です。
どれぐらいの塩を入れたらいいの?
塩の量は、お水1カップあたり塩ひとつまみが目安です。
濃度が濃いほどより効果が出そうな感じがしますが、実は少量で大丈夫なんです。
味をみてしょっぱく感じない程度でも効果はしっかりと出るそうですよ。
あまり塩が多すぎてしまうと梨自体の味に影響してしまうので、あくまでも塩は少な目に入れましょう。
どうして変色するのか?
そもそも、なぜ梨は時間が経つと色が変わるのでしょうか。
それは、梨の中のポリフェノール成分が影響しているからなんです。
赤ワインやカカオに含まれていることで有名な、あのポリフェノールです。
梨にはポリフェノールの一種のタンニンが豊富に含まれています。
そして、同じくポリフェノールに含まれている酵素の働きによってタンニンが空気と結びついて酸化し、茶色く変色してしまうようです。
塩水につけると、塩のナトリウム成分が、この酵素の働きを抑えてくれるので、酸化が起きにくくなり変色防止になるんです。
塩水以外で変色を防ぐ方法
塩水だと、味が気になるなあ…という方もいるかと思いますので、ほかの方法で変色を防ぎましょう!
塩水以外で変色を防ぐおすすめの3つの方法です。
- 砂糖
- はちみつ
- レモン
それでは一つずつ見てみましょう。
砂糖
砂糖だったら、梨の味があまり変わらなそうですよね?
砂糖水には、塩水のような、酵素の働きを抑えることによってポリフェノールの酸化を防ぐ機能はありません。
しかし、砂糖水が梨のまわりをコーティングしてくれるので、まるで透明の膜ができているような状態になります。
そのおかげで、梨が空気に触れるのを抑え、変色を防止してくれるんです。
砂糖の量は水1カップに対し大さじ1です。
塩と違って、砂糖の場合は濃度が高いほどより強い膜ができるので塩よりも入れる量が多くなっています。
ハチミツ
ご家庭にはちみつがあるようでしたら、はちみつ水を使って変色を防ぐ方法もあります。
砂糖水と同じく、粘りのあるはちみつが膜となり、梨が酸素に触れるのを防いでくれているようです。
水1カップに対し大さじ2杯のはちみつを加えることで、変色を防ぐことができます。
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小さなお子様がいるご家庭では、このハチミツを使って変色を防ぐ方法は避けて下さい。
1歳未満のお子様は、はちみつを摂取することで乳児ボツリヌス菌発症してしまう恐れがあります。
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レモン
レモン水につけても、変色する時間を遅らせることができるそうですよ。
レモンに含まれるビタミンCは、ポリフェノールよりも先に酸化反応するという特徴があります。
結果的に、ポリフェノール自体の酸化を防ぐことができ、変色が起きなくなります。
レモン水の場合は、水1カップあたり小さじ1のレモン汁を加えます。
切った梨の保存方法
切った梨はとにかく空気に触れないようにするのが一番です。
もちろんお皿にそのままラップをかけるだけでもいいですが、ジップロックやプラスチック製の容器(タッパー)などの密封容器に入れて保存するなどして、なるべく酸化しないようにするといいそうです。
いずれの場合も必ず冷蔵庫に保存しましょう。
ちなみに、冷凍はおすすめできません。解凍した時に元のようなシャリシャリ感はなくなってしまうからです。
どうしても冷凍するなら、ジップロックなどに入れ空気を抜いて保存し、食べるときに細かくしてシャーベットなどにしちゃいましょう。
梨は水分を多く含み傷みやすいので、切ったらできるだけ早く食べ切るのがベストですが、どうしても残ってしまう時ってありますよね。
まとめ
梨を塩水にくぐらせると変色しないことがわかりましたね!
砂糖水、はちみつ水、レモン水など、塩水以外にも変色防止に役立つものがありました。
濃い塩水で長時間つけるとしょっぱくなってしまいそうですが、薄めの塩水にくぐらせるだけなら味にもあまり影響がなさそうですね。
個人的には、はちみつもレモン汁も切らしていることがあるので、一番使用量が少なくて済む、塩水を試してみたいと思います。
なお、梨の品種などによって変色しにくいものもあるようなので、きちんと冷蔵庫に入れて、翌日に食べる場合などはあまり神経質にならなくてもいいそうです。
お弁当に持っていく時など、冷たい状態で保存できない場合は、今回の方法をぜひ試してみてくださいね。
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