SNSを覗いてみれば「また体重が増えた!」、「健康診断の結果が悪かった!」などといった悲鳴やつぶやきを見ることがあります。
このような美容や健康に興味や不安がある人は老若男女問わず多いと思います。
そんな中、注目されている食材があります。それは「玄米」です。
何でも玄米は白米よりも栄養価が高く食物繊維も豊富、さらにデトックス効果ありと何だか聞くだけで「体に良さそう!」って気になりますよね。
その玄米の中でも、乾煎り(からいり)したものが特に注目されているようです。
「乾煎り」とは一体どんな状態なのでしょうか。そして、乾煎りした玄米を食べるとどのような効果があるのでしょうか。
気になったので、玄米を乾煎りする方法やメリットを調べてみました。レシピや保存方法もご紹介しますね(^_^)
玄米を乾煎りをする方法
風邪気味。
玄米をさっと洗って中華鍋で乾煎り。これを工房に持って行って薄いお粥というかスープに。少食でしのごう。 pic.twitter.com/99akYQfhjS— 三木黄太 (@kotamiki) August 9, 2017
乾煎り(からいり)とは、鍋やフライパンで食物を水や油を使わずに煎ることです。
食材の香りや食感を引き立てる効果があります。
では、実際に玄米を乾煎りしてみましょう!
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【用意するもの】
- 玄米
- 塩
- ボウル
- 鍋またはフライパン
【手順】
- ボウルに玄米と水を入れ、洗う。
- 洗った玄米を一晩水に浸けておく。
- 玄米の水をよく切り、塩(少々)をふる。
- フライパンに玄米を移し、中火で煎る。
- 香ばしいにおいとパチパチと弾ける音がしてきたら完成。
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たったこれだけ!何だかやれそうな気がしてきましたね。特別な道具も必要ありません。
②については、時間がない時やすぐに食べたいときは1時間くらいでも良いですが、長く浸けた方が玄米の固い皮が柔らかくなります。
煎り過ぎると、真っ黒焦げな乾煎り玄米になってしまい、見た目も栄養も美味しさも台無しになるので注意しましょう。
さあ、やる気があるうちに乾煎り玄米を作ってみましょう!
乾煎りすることのメリット
乾煎り玄米が出来ましたが、何故玄米をわざわざ乾煎りするのでしょうか。そのまま食べちゃいけないのでしょうか。
玄米を乾煎りするメリットとして以下のものが挙げることが出来ます。
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- 毒抜きが出来る。
- 消化が良くなる。
- 香ばしさがプラスされる。
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順番に見ていきましょう。
毒抜きが出来る
インターネットで検索すると「玄米 毒」なんて衝撃のキーワードが出てきます。
毒なんて恐ろしい!玄米は食べない方が良いのでしょうか。いやいや、安心して下さい。それを防ぐために乾煎りをするのです。
この毒は農薬などではなく、「アブシジン酸」という植物ホルモンのことをいいます。
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【アブシジン酸とは】
アブシジン酸は、玄米をはじめ稗や粟、きびや大豆などの植物の種子に含まれている発芽抑制因子のこと。
適切な時期・環境でのみ種子が芽吹き成長するように働きかける植物に備わった生き残るための力です。
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実はこのアブシジン酸。
人間の体内にある「ミトコンドリア」にダメージを与えてしまうという意外な落とし穴があるのです。
ミトコンドリアが傷つくと、
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- 体温が上がりにくくなる
- エネルギー不足になる
- 代謝が悪くなり、肥満の原因になる
- 免疫機能の働きが衰える
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といった、症状が出てきます。
ミトコンドリアはエネルギー生産器官として体温調整などの働きを担っているので、傷付いてしまうとこんなに弊害が出てしまうのですね。
ダイエットもうまく行かなくなりますし、風邪を引きやすくなったり、がんになりやすくなったり、挙げ句の果てには不妊の原因になったりと体には嬉しくない影響が満載です。
美容や健康のことを考えて玄米食に切り替えたは良いけど、体調が悪くなったと感じている人は意外に多く、もしかしたらミトコンドリアが傷付いている可能性がありますね。
乾煎りをすることによりアブシジン酸は不活化し、ミトコンドリアが傷付いてしまうことを防げますので、是非とも乾煎りをしてみましょう。
消化がしやすくなる
玄米が敬遠される要因のひとつに「消化しにくい」ということがあげられます。
何故玄米は消化しにくいのでしょうか。その答えは玄米の「皮」にあります。
玄米の皮には食物繊維が豊富に含まれており、玄米を食べてお通じが良くなった実感を感じている人が多くいるのも事実ですが、食物繊維が豊富に含まれているということは消化がしにくいということ。
そのため、胃腸の弱い人が玄米を食べ続けるのは胃腸の負担になり、結果として体調不良を招く可能性があり、おすすめ出来ません。
しかし、玄米を乾煎りすることにより、消化が良くない固い皮に傷が入り、玄米と比べると消化がしやすくなるメリットがあります。
玄米を試してみたけど何だか胃もたれやお腹の調子が良くないなと感じている人は、乾煎り玄米にチェンジしてみてはいかがでしょうか。
香ばしさがプラスされる
「玄米は臭いから嫌だ!」と言って憚らない人がいます。
確かに、白米と比べると玄米には独特のにおいがあり、それが敬遠されることがあるようです。
玄米の独特のにおいの原因は「ぬかと胚芽」であり、普段白米を食べ慣れている人からすると「ちょっと遠慮しようかな」と感じてしまうのではないかと思います。
味も重要ですが、においも食事を楽しむ重要なポイントですよね。
乾煎り玄米にすることにより玄米独特のにおいはなくなり、代わりに香ばしさがプラスされます。
においが気にならなくなったら、玄米に対するハードルも下がりそうですね!
乾煎玄米のレシピ
乾煎り玄米の良さを知った後は実際に食べてみましょう!
もちろん、普通に炊飯しても良いですが、今回は炊飯以外に乾煎り玄米を美味しく食べられるレシピをご紹介します。
<肉との相性抜群!豚肉の乾煎り玄米焼き>
まずはメインになるおかずをご紹介します。
【作り方】
- 豚ロース肉の表面に塩こしょうを振る。
- その上に乾煎り玄米をまぶす。
- オーブントースターで焼く。
塩こしょうを塩麹に変えても美味しいです。乾煎り玄米が焦げないように気を付けて下さいね。
<ご飯がすすむ!乾煎り玄米ふりかけ>
【作り方】
- お好みのふりかけに乾煎り玄米を加える。
手順はたったこれだけ!お茶漬けのトッピングにもおすすめです。
<スイーツにもなる!乾煎り玄米チョコバー>
食後にはデザートが食べたくなりますよね。乾煎り玄米を使ったヘルシーなスイーツをご紹介します。
【作り方】
- チョコレートを耐熱皿に入れて電子レンジで溶かす。
- バットにクッキングシートを敷き、溶かしたチョコレートと乾煎り玄米をヘラで平らになるように入れる。
- あら熱を取り、冷蔵庫で冷やし固める。
- 固まったら包丁で食べやすい大きさに切り分ける。
チョコレートはホワイトでもミルクでもお好みのものを使って下さい。
中でもカカオ成分が60%以上のチョコレートを使うと血糖値やコレステロール改善に効果があるので、健康効果を期待するならおすすめです。
以上、3品。どれも簡単にできるものですので、ぜひ試してみてください。
乾煎りした玄米の保存方法
せっかく作った乾煎り玄米を長く楽しむためにはどうしたら良いのでしょうか。
乾煎り玄米は水分がないため比較的長期間の保存が出来ますが、保存する容器が汚いと乾煎り玄米まで傷んでしまうため、容器は清潔なものを用意しましょう。
基本的に容器は何でも良いですが、雑菌の侵入や空気に触れるのを防ぐためにビンのように密閉出来るものが良いでしょう。
まとめ
今回は、玄米を乾煎りする方法や体にもたらすメリット、さらにはレシピや保存方法を見てきました。
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- ボウルに玄米と水を入れ、洗う。
- 洗った玄米を一晩水に浸けておく。
- 玄米の水をよく切り、塩(少々)をふる。
- フライパンに玄米を移し、中火で煎る。
- 香ばしいにおいとパチパチと弾ける音がしてきたら完成。
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メリットには毒抜き、消化が良くなる、香ばしくなるといったものがありました。
びっくりしたのが毒抜き。玄米をそのまま食べると、アブシジン酸という植物の発芽抑制因子が原因で体調不良になる可能性があるなんて知りませんでした。
昨今の健康志向ブームで、玄米を食事に取り入れている人からすると、この事実は青天の霹靂ではないでしょうか。
「玄米は食べにくい・続かない」というイメージがある人も玄米を乾煎りするのは案外簡単ですし、ふりかけのようなちょい足しから始めてみると続けられるのではないでしょうか。
さあ!早速試してみましょう!
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