夏本番!とにかく暑い!
暑くて暑くて仕方ない夏は、あっさりしたものや冷たいものが欲しくなりますよね。
すいか、かき氷、アイス、そうめん、冷たく冷やしたビールなどなど。
どれも暑いときに食べたら最高ですが、何か忘れていませんか?
そう!「ところてん」です!
ちょっと強引な気もしますが、夏は冷たくさっぱりとしてつるつると食べられるところてんが恋しくなる人もいるのではないでしょうか。
しかし、中には「ところてん?まずいから嫌い!」という人も。
また、実はところてんの食べ方には地域で違いがあるらしいのです。どんな違いなのでしょうか。
今回は、ところてんが嫌いな人の理由や地域で違うところてんの食べ方、ところてんが嫌いな人も美味しく食べられるアレンジレシピをご紹介します。
この記事でところてんが嫌いだと言う人も、少しでもところてんの印象が良いものに変われば、幸いです。
ところてんがまずいと感じる理由

「ところてん美味しい!大好き!」と感じる人がいる一方で、「ところてんまずい!大嫌い!」って人がいるのも事実です。
ところてんがまずいと感じる理由は、おおよそ3つあります。
- 磯臭い
- 酸っぱい
- 腹持ちがしない
ところてんの独特の香りや酸味は好みを二分するため、まずい派の言いたいことも何となく分かる気がしますね。
それでは、順番に詳しく見ていきましょう。
ところてんが磯臭い
ところてんの独特の香りの正体は「天草(てんぐさ)」や「海髪(おごのり)」といった「海草」です。
ところてんは、それらの海草を煮溶かした後に冷やし固めて、「天突き」と呼ばれる専用の器具で押し出したものです。
海産物が苦手な人からすると、何とも言えない磯臭さが耐えられないということのようです。
ところてんをよく洗い、水を張ったボウルにしばらく浸けておくと、独特の香りがやわらぎます。
なお、ところてんを冷凍するとにおいが抑えられるという情報もありますが、ところてんを冷凍し解凍すると、ところてんの繊維がスカスカになって美味しくないという情報もあるため、あまりオススメしません。
ところてんが酸っぱい
ところてんには原料になった海草の香り以外に、酢のような香りがします。
市販されているところてんは、店頭に並んだ後や販売後に雑菌が繁殖しないように、酢が入った水と共にパッキングされています。
酸っぱいのが苦手な人からは、酢醤油で食べるのもありえないし、そもそも保存のために酢が入った水に入れているという面でも敬遠されてしまうようです。
食べる前に流水でよく洗い、水気をよく切ってから食べると酸味を感じにくくなります。
また、磯臭さ対策と同じく、ボウルに水を張ってところてんをしばらく水に浸けておくという方法も有効です。
そのまま食べると酸味を感じてしまいますので、しっかり洗い落とすことがポイントです。
ところてんを食べても腹持ちがしない
ところてんの90%は水分であるため、腹持ちが良いとはとてもいえません。
ガッツリ食べたい成長期の子どもさんなどからは「食べてもすぐお腹空くからいらない!」と言われてしまうことも。
一方、ところてんは、カロリーが100gあたりたったの2Kcalで食物繊維が豊富なので、ダイエットしたい人にはありがたい食材でもあります。
ハムやツナ、ベーコンなどの肉類と一緒に食べてみる。
ところてんにはお肉には含まれていない食物繊維が豊富に含まれているため、食事のバランスも整ってオススメです。
ちょっとした工夫で苦手なポイントを解消出来るかも知れません。試しにやってみましょう!
ところてんは地域差がある食べ物だった!
実は、ところてんには地域により食べ方が異なります。
大きく分けて、だいたい5つの食べ方があります。
- 酢醤油+からし
- 黒蜜
- めんつゆ
- 砂糖醤油
- しょうが醤油、味噌
「何それ!初めて聞いた!」というものもあるかも知れませんね。
それでは、こちらも順番に見ていきましょう。
酢醤油+からし
【主に食べられている地域】関東、九州
【位置づけ】食欲のない夏の日にご飯のおかずやご飯の代わり
【由来】
ところてんは平安時代に中国から伝わってきたとされていますが、その時から「からし+酢」で食べられていたようです。
この食べ方は、中国伝来の元々の食べ方だと言えます。
関東出身・在住の人には馴染みのある食べ方だと思います。
そのまま食べてももちろん美味しいですが、トッピングにすりごまや青のり、大葉やしょうがなどを合わせても良いですね。
黒蜜
【主に食べられている地域】関西
【位置づけ】スイーツ感覚、おやつ
【由来】
ところてんが中国から伝わってきたのと同じ時期に、奈良や京都の裕福な貴族の間で同じ中国から伝わってきた「砂糖」を料理に加えるのが流行り、そこから砂糖を原料とした黒蜜をところてんにかける文化が根付いたのではないかと言う説があります。
今でこそスーパーやドラッグストアなどで簡単にお求め易く買える砂糖ですが、当時は高級品。ましてや、砂糖を原料とした黒蜜が庶民の口に入ることなど夢のまた夢だったことでしょう。
黒蜜をかけたところてんは、雅な貴族の文化の名残だと思うと、より一層風流なものに感じますね。
ちなみにですが、現在は関西でも酢醤油のところてんが販売されているので、関東から関西に引っ越す予定の人も安心して下さいね。
めんつゆ、出汁
【主に食べられている地域】四国
【位置づけ】おかず
【由来】四国にはめんつゆや出汁の元になる鰹の漁獲量が多く、かつ鰹節の生産が盛んな高知県があるためだと思われます。
お酢が苦手だという人は、一度めんつゆや出汁のところてんを試してみてはいかがでしょうか。
砂糖醤油
【主に食べられている地域】九州
【シチュエーション】おやつ
【由来】九州は出島があったため、外国との貿易が古くから盛んで、中でもポルトガルから砂糖が密かに持ち込まれることがありました。
そのため、他の地域より砂糖が手に入りやすく、砂糖が入った醤油や砂糖が多めの味付けが好まれるようになったと思われます。
九州では、酢醤油+からしだけでなく、砂糖醤油でも食べられているようです。
九州ではお醤油も刺身醤油のような砂糖が入った甘い醤油が日常的に使われ、料理の味付けも砂糖の甘みを感じることが多いのです。
また、九州は本州より気温が高いため、暑さからカロリーの消費が高くなる傾向があります。
それを補うために砂糖を摂取する文化が生まれ、ところてんにも手軽にカロリー摂取が出来る砂糖醤油をかけるようになったのではないでしょうか。
しょうが醤油、味噌
【主に食べられている地域】東北
【シチュエーション】おかず
【由来】由来は特にわかりませんでした。
東北でも宮城県では、ところてんに砂糖をかけて食べるようで、同じ東北でも違いがあるのは興味深いですね。
日本各地それぞれのところてんの食べ方を見てきましたが、中にはお箸1本で食べる地域(中部地方など)も!
改めて色々な食べ方があるんだなあと実感しました。
ところてんのアレンジレシピ

ここからは、ところてんが苦手な人にも試していただきたい、簡単なアレンジレシピをご紹介します。
ぶっかけうどん風!ぶっかけところてん
酢醤油で食べるところてんが苦手な人に試していただきたいレシピです。
【作り方】
- ところてんはよく洗い、水気をよく切る。
- 深めのお皿にところてんを盛り、好みの濃さに希釈しためんつゆをかける。
- 揚げ玉(天かす)、ゴマ、細切りした海苔、生玉子(温泉玉子でも)をトッピングして出来上がり。
味付けはめんつゆなので、酢醤油のような酸っぱさはないため、すんなり食べられそうですね。
麺類では不足しがちな食物繊維もところてんなら簡単に補えることが出来ますよ!
新しいサラダの定番に!ところてんの中華サラダ
次にところてんを使ったサラダをご紹介します。
【作り方】
- 細切りにしたきゅうり、ハム、金糸玉子をよく洗って水切りしたところてんと合える。
- 市販の中華ドレッシングをかけて完成!
金糸玉子やハムを細切りにするのが面倒な場合は、冷やし中華のコーナーにすでに細切りになっているハムや金糸玉子が売っていますので、それを使うとより簡単に作ることが出来ます。
山形のご当地グルメをアレンジ!ひっぱりところてん
山形のご当地グルメで「ひっぱりうどん」というものがあります。
このひっぱりうどんをところてんでアレンジしてみましょう。
【作り方】
- 水気を切ったところてんに、よく混ぜた納豆とサバ缶を加える。
- 味が足りなければ醤油を足す。
お好みでネギや一味唐辛子をトッピングしても美味しいですよ!
簡単エスニックスイーツ!ところてんのチェー風
最後に、スイーツです。
「チェー」とはベトナムの代表的なスイーツで、甘く煮た豆類や芋類、寒天などをココナツミルクであえたもの。
お手軽な屋台スイーツです。
ベトナムまで行くのは大変ですが、ところてんで気軽にアレンジしてしまいましょう!
【作り方】
- 深めのお皿にココナツミルクとところてんを入れる。
- あんこ、バナナ、砕いたナッツなどお好きな具材をトッピングして出来上がり。
チョコレートやケーキなどよりヘルシーですので、ダイエット中のごほうびにも良いのではないでしょうか。
以上4つのレシピをご紹介しましたが、これらの材料は目分量で大丈夫です。
味見しながらお好きな分だけぜひ作って見て下さい。
まとめ

今回は、ところてんが嫌いな人の理由を調べてみました。
まとめると…
- 磯臭い → 長目に水に浸けておく
- 酸っぱい → 流水でよく洗う、長目に水に浸けておく
- 腹持ちがしない → ハムやツナなど肉類をちょい足しする
ところてんは意外にも地域差がある食べ物であることもわかりました。
- 酢醤油+からし
- 黒蜜
- めんつゆ
- 砂糖醤油
- しょうが醤油、味噌
その土地ならではの味と文化が味わえるのが魅力ですよね。
また、ぶっかけうどん風や中華サラダ風、はたまたデザートにもなるところてんレシピをご紹介しました。
筆者は関西生まれ関西育ちですが、幼少期に関東にいたことがあったのと親の好みで「ところてんといえば「酢醤油+からし派」でした。
ですので、関西に帰って来て黒蜜のところてんを見て衝撃を受けました。
黒蜜のところてん、これはこれで好きだなと感じましたが、それ以外にもめんつゆや砂糖醤油など、バリエーション豊かなところてんがあることを分かりました。
ところてんというシンプルな食べ物をいかに美味しく食べようとした日本人の歴史を感じることが出来、改めてところてんの奥深さに気付かされました。
「ところてんが嫌い」という人もいるかと思いますが、他の地域の食べ方をしてみると印象が変わるかも知れません。
簡単なアレンジレシピもありますので、この夏は是非ところてんにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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