紫陽花の色の違いって何で決まる?3つの原因が大きく関係している!

紫陽花と書いて「あじさい

名前に使われている色は紫ですが、紫陽花の色は紫だけではないですよね。
赤紫、青、そして白の紫陽花もあります。

紫陽花の色の違いは、何に由来するのでしょうか?

また、花を自分の好みの色に変えることはできるのでしょうか?

紫陽花の色の違いについて調べてみました!

目次

紫陽花の色の違いがある理由

紫陽花の色の違いに影響する要因についてまとめてみました。

影響する要因及ぼす影響
①花の色素:アントシアニンと補助色素アルミニウムイオンと反応して花の色を変える
②土壌の酸性度 土壌に含まれるアルミニウムイオンの増減に関与
③土壌中のアルミニウムイオンの量 アントシアニンと反応して花の色を変える

それでは1つずつ詳細を見てみましょう。

 

花の色素:アントシアニンと補助色素

紫陽花の花に含まれるアントシアニンは、赤系の色素です。

これが土の中のアルミニウムイオンと反応することにより、青色から赤に近い色まで紫陽花の色を変化させます。

白い紫陽花もありますが、白い花はアントシアニン系色素を持っていないため、土の酸性度によって花の色が変わることはありません。

 

土壌の酸性度

土の酸性度が高いとアルミニウムイオンが増えます。

反対に、土がアルカリ性になるとアルミニウムイオンは減少します。

日本では、野に咲く紫陽花は青系の花が多いと思われませんか。
雨が多い日本では、雨水に溶解した大気中の二酸化炭素により土がわずかに酸性に傾いているそうです。

このため、土の中にはアルミニウムイオンが多く含まれ、結果的に青い紫陽花が多くなります。

土壌中のアルミニウムイオンの量

アルミニウムイオンの量が増えると、これを紫陽花の根が吸収しアントシアニンと反応して青味が強くなります。

反対に、アルミニウムイオンの量が減ると、もともと赤いアントシアニンの色が強く出て赤っぽい色になります。

同じ株で赤い花と青い花をつけている場合がありますが、これは根を張っている場所のアルミニウムイオン濃度に影響を受けるためです。

同じ株から出る根の先端が分かれて、ある根のそばにアルミニウムイオンがたくさんあれば、そこから水分を吸収する花は青味を帯びます。

 

私の母が一番好きな花が紫陽花です。
紫陽花の季節が来ると、公園に車でわざわざ見に行くほどです。

母は、なぜか雨も好きなので雨天決行で紫陽花を見に行きます。

私も何度か一緒に行って気づいたことがあります。
それは、開花シーズン中に2~3回見に行くと、その間に花の色が変わっていくこと。これはどうしてなのでしょうか?

紫陽花は色が変化する

紫陽花の色は、咲き始めから散る直前までの開花期間を通じて徐々に変化していきます。

最初は黄緑色で、花が育つにつれておなじみの青や赤に変化し、最後は白へ。

紫陽花の色が変化していく原因は、2つあります。

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  1. 紫陽花の老化のため
  2. アルミニウムイオンの影響

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こちらも、1つずつ詳細を見てみましょう。

 

紫陽花の老化のため

開花初期では、紫陽花は葉緑素の影響で黄緑~淡い緑色です。

葉緑素は花の成長に伴い分解され、代わりにアントシアニンや補助色素が生成されて、見慣れた赤色・青色に変わっていきます。

そして、老化が進むにつれ花の細胞に有機酸がたまってゆき、赤っぽい色に変化します。

 

アルミニウムイオンの影響

さきほど見たように、紫陽花の色の違いに影響する要因の一つに、土の中に含まれるアルミニウムイオンの濃度がありました。

それにより花の色が青に近くなるか赤に傾くかが決まります。

土の中のアルミニウムイオンの濃度も一定ではないので、紫陽花の咲いた後の色の変化に影響していきます。

 

紫陽花の色を変える方法

これまでで、紫陽花の色が変化する原理が分かりました。

紫陽花の色を好みの色に変えたい場合は、この原理を利用するとうまくいきます。

紫陽花の色を変える方法には、3つポイントがあります。

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  1. 土を自分で調整する
  2. 調節済みの土を購入する
  3. 肥料を加える

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土の調整

土を以下のように調整すると、好みの色の紫陽花を咲かせることができます。

青い花が欲しい場合:日本の土壌がもともと弱酸性のため、基本的に手を加える必要はありません

赤い花が欲しい場合:土をアルカリ性に変える必要があります。そのためには、土に石灰を混ぜるという方法があります。

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アルカリ性があまりに強い場合、根を傷めて枯れてしまう場合があります。

そのため、土は弱アルカリ性にとどめるように調整は慎重に行って下さい。

赤い花が欲しい方は、気をつけましょう。

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調節済みの土を購入

ホームセンターで扱っている酸性度を調節済みの土を使ってみましょう。

希望の花色別に販売されていますので、非常に便利です。

ご参考までに、赤アジサイの土という商品をチェックしてみて下さい。

 

肥料を加える

肥料に関しても、お望みの色にするための肥料をホームセンターで扱っていますので、これを使うのが一番簡便です。

この肥料を入手できない場合は、以下のものを利用してください。

青い花が欲しい場合:カリウム、窒素、リン酸を含む有機肥料である発酵油かすを与える

赤い花が欲しい場合:発酵油かすに、さらに魚粉・骨粉を混ぜて与える

 

花の色を好みの色に変えるための土や肥料まで販売されているとは驚きでした。

それだけ紫陽花が好きで、理想的な姿で咲く姿を見たい人が多くいるということでしょうか。

 

 色が悪くなってしまう理由

紫陽花の色が悪くなる理由は、基本的に老化現象です。

咲き始めから開花期間が終了するまでの数か月間で、紫陽花に含まれる色素は分解されたり新たに生合成されたりします。

また、老いるにつれて酸の蓄積なども起こり、この変化が花の色の変化として現れるのです。

この過程には土の酸性度は関与せず、紫陽花の花自身の内的変化と言うことができます。

そのため、どんなに土に気を配ったとしても、色が悪くなってしまうのは仕方のないことなんですね。

 

 紫陽花の花言葉

花には大抵「花言葉」がありますが、紫陽花についてはどうでしょうか。

紫陽花の花言葉、実はたくさんあります。大別すると以下の2種類があります。

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  1. 紫陽花そのものについての花言葉
  2. 紫陽花の色別花言葉

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紫陽花そのものについての花言葉

これまで見てきたように、紫陽花はその生涯にわたって自らの色を変えていく性質を持っています。

このことから「移り気」という花言葉が生まれました。

「移り気」と聞くと、やはり「浮気」を連想してしまいますよね。このため、昔は結婚式などでもあまり歓迎されない花でした。

一方、紫陽花の花の構造を見ると、小花がたくさん身を寄せ合うようにして咲いています。

この姿から「家族の結びつき」「一家団欒」という花言葉も新たに生まれ、最近ではおめでたい席でも人気の花としてよく使われるようになってきました。

紫陽花の色別の花言葉

紫陽花は、花の色によって違う花言葉を持っています。以下にまとめてみました。

紫陽花の色花言葉
青、青味の強い紫青、青味の強い紫 冷淡、無情、高慢、忍耐強い愛情、あなたは美しいが冷淡だ、神秘的、辛抱、清澄、知的
ピンク、赤味の強い紫元気な女性
気の迷い、寛容、ひたむきな愛情

<青~青味の強い紫>

「忍耐強い愛情」「辛抱」

梅雨という気分が沈みがちな時期に長い間開花しているけなげさにちなんでつけられた花言葉です。

<ピンク・赤味の強い紫>

「元気な女性」

フランス由来の花言葉です。

フランスでは、日本と違って紫陽花の開花時期の気候は暖かで晴れやか。

花の色も赤系のものが多いことから、そのイメージを表す花言葉が生まれました。

<白色の紫陽花>

「寛容」

白=まっさらということで何事も先入観をもたずに広い心で受け入れるイメージでしょうか。

ヨーロッパと日本の土の性質の違いによって咲く花の色が変わる。そのために、花言葉まで変わってくるというのは面白いですね。

まとめ

いかがでしたか?今回は、「紫陽花の色の違いって何?」というテーマについて考察してみました。

紫陽花の色の違いは、

  1. 紫陽花の持つ色素(アントシアニン、補助色素)
  2. 土壌の酸性度
  3. 土壌に含まれるアルミニウムイオン濃度

の相互作用で決まることが分かりました。

さらに、上記の特性を利用して好みの色の花を咲かせることができることや、そのための土や肥料も市販されていることがわかりました。

紫陽花の花言葉については、今回の調査で初めて知りました。

これまでお祝いの席で紫陽花を贈ったことはないのですが、今後はプレゼント用のお花候補として考えてみたいと思います。

花の色によって違う花言葉を念頭に置きつつ。

https://goodlife-info.net/another-name-for-hydrangea/

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