「野菜には、大別して生で食べるのが普通のものと、加熱調理して食べるのが普通のものがある。」
そんな風に言われると、恐らく多くの方は、「根菜は加熱して食べる」「レタスは生」「トマトは…両方」等と、ある程度はっきりと自分なりの区別をつけることが出来るでしょう。
では、ごぼうはいかがでしょうか?
「加熱する」と答える方が多いかと思います。
しかし、レシピサイトをチェックしてみると、実は、生のごぼうを使ったレシピが沢山載っているのをご存知ですか?
こういうものを見てしまうと、「ごぼうは加熱するもの」という考えは、ただの思い込みではないかと疑わしくなってきます。
そこで今回は、「ごぼうは生で食べられるのか?」について調べてみました!
ごぼうは生で食べられるのか?
ごぼうは、生で食べて大丈夫です。
ごぼうが加熱調理されるのが一般的なのは、生だとかたくて食べにくいことと、多少のえぐみが感じられるためです。
このえぐみ対策のため、酢水につけるなどして所謂「アク抜き」をするわけですが、このアク抜きにいくつかのデメリットがあるのです。
アク抜きすると栄養が失われる?
ごぼうに含まれる栄養素のうち、とても貴重なもののひとつ、それが「水溶性食物繊維」です。
「水溶性」とある通り、アク抜きで酢水に浸けると、この成分が流れ出て失われてしまいます。
ごぼうに含まれる水溶性食物繊維は「イヌリン」と呼ばれるもので、便秘の改善に効果がある栄養分です。
ごぼうと言えば便秘解消といわれているのに、その効果を発揮する栄養素をアク抜きで減らすなんてもったいない話ですよね。
風味が失われる?
もう一点、アク抜きの過程で失われる大切なもの、それは「風味」です。
食べ物の風味は、味、香り、食感等と同様に、美味しさを味わうためにとても大切なものですよね。
ごぼうの場合は、よく「土臭さ」という表現が使われますが、まさに根菜特有の土の風味がごぼうの貴重な持ち味と言っていいでしょう。
これがアク抜きのお陰ですっかり抜けてしまうと、後に残るものっていったい…?
こうして見てみると、アク抜きで失われるものが多すぎる気がしますね!
生でごぼうを食べるには?
では、生のごぼうの栄養成分と風味を可能な限り残す下処理の方法をご紹介しますね。
- ごぼうの泥を水で洗い流す
- 皮は「むく」のではなく「こそげ落とす」
- レシピに合わせた方法でごぼうをカットする
- カットしたごぼうを水で数回軽く洗う
最初に泥を洗い落とすときには、たわしなど使うと効率よく落とせます。
皮をこそげ落とすのは、昔学校の家庭科の時間に教わりましたが、「包丁の背」を使うと上手くできますよ。
ごぼうのもう一つの貴重な栄養素の一つ、クロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールは、皮付近に沢山含まれています。
そのため、皮をむかずにこそげ落とすことで、栄養分の消失を最低限に抑えることが出来ます。
最後の水洗いは、「酢水」ではなく普通のお水を使用し、洗ったらすぐにごぼうを水から出しましょう。
こうすることで、水溶性食物繊維の流出を最低限に抑えることが出来ます。
このようにして下処理をしたごぼうを、料理にそのまま使います。
生ごぼうレシピを一つ、ご紹介すると…
<生ごぼうの白和え>
【材料】
・ごぼう 1/2本
・豆腐 1/2丁
・塩 適量
・醤油 大さじ1/2
・ごま油 小さじ1
【作り方】
下ごしらえした生のごぼうに、くずした豆腐と調味料を混ぜ合わせれば出来上がり。
参考URL: 火を使わず風味豊か♪生ごぼうの白和えー楽天レシピ
とてもおいしそうなので、是非試してみて下さい!
「洗いごぼう」と「サラダごぼう」
最近、よくスーパーで見かける「洗いごぼう」
その名の通り、ごぼうを洗って土を落とした状態で販売されているごぼうです。
泥を落としただけで、その他の点で普通のごぼうと変わりませんので生で食べることは可能です。
下処理の手順の②から始めれば良いわけですね。
泥付きごぼうに較べると風味やうま味がやや失われてしまいますが、すぐに使えるお手軽さが受けているようです。
一方、既に下処理が行われており、すぐに生で食べられることが売りの「サラダごぼう」という商品もあります。
例えば、食材宅配ネットスーパーOisixさんで扱っている「そのまま使えるサラダごぼう」には、こんな商品説明がありました。
生で食べられるごぼうです。通常のごぼうにくらべて小さめ、純白でやわらかく、今までのごぼうにない新食感です。
一つひとつ手作業でじっくりアク抜きしています。
この商品の場合、水道水で表面の汚れなどを洗い流すだけでそのまま使えるようです。
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ごぼうを生で食べすぎるのは良くない?
生に限らず、ごぼうを食べすぎるのは良くないという意見があります。
ごぼうの主たる栄養素である食物繊維ですが、一般には、便秘の解消に効果があるとされています。ところが、取りすぎると逆効果になる恐れがあるそうです。
この点に関して、専門家の意見が、NHK健康chサイト「食物繊維をとりすぎると便秘が悪化!? 便秘改善になる量と食材とは」に掲載されていました。
要約すると…
便秘の人が食物繊維を適量に取ると便秘解消に効果があるが、食物繊維を過剰摂取すると、便秘は却って悪化する。
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便秘が却って悪化する理由:
- 便秘の人は腸のぜん動運動機能が低下している。
- そこに食物繊維が大量に流れ込みと便のかさが増える。
- かさが増えた便はもっと動きにくくなる。
- 一か所にとどまっている便は、腸に水分を吸収され、ますます硬くなる。
- 硬くなった便はもっと出にくくなる。
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まさに、悪循環を絵に描いたようですね。
そして、意外なことに、食物性繊維の取り過ぎは、便秘と真逆の「下痢」をも悪化させる原因になる場合があります!
食物繊維には便の水分量を調節する作用がありますので、便秘型・下痢型どちらの方も積極的に摂取することをお勧めします。
ただし下痢型の方は不溶性食物繊維の摂取により腸が刺激され、症状が悪化する可能性もありますので体調を見ながら調整しましょう。
ー「過敏性腸症候群の食事療法、栄養士が解説します」
参考サイト:「くすりの相談室」の過敏性腸症候群に関する記事
他の栄養素同様、食物繊維も適量摂取が大切ということですね。
まとめ
今回は「ごぼうは生で食べられるのか?」について調べてみました!
今回は「ごぼうは生で食べられるのか?」について調べてみました!
[st-midasibox-intitle title=”まとめ” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
- ごぼうは生で食べることが出来る
- 生で食べる方が栄養・風味の両面でメリットが多い
- ごぼうの栄養分と風味を残すには下処理の仕方が大切
- 生で食べられる「サラダごぼう」という商品もある
- 食物繊維の過剰摂取は便秘・下痢が悪化する要因になるので注意
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生でごぼうを食べるときの下処理の方法は、
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- ごぼうの泥を水で洗い流す。
- 皮は「むく」のではなく「こそげ落とす」。
- レシピに合わせた方法でごぼうをカットする。
- カットしたごぼうを水で数回軽く洗う。
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普通のごぼうを生で食べるのも未経験ですが…「サラダごぼう」にがぜん興味が湧いてきました!
通販サイトではもっと沢山扱っているところも見つかるので、何か一つ買って食べてみようと思います。
どんな食感なのか、楽しみです!
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