煮物などの和食を作るときには欠かせないみりん。日本人には親しみの深い調味料ですよね。
料理にコクや風味、照りを付けるのに使われることが多いのですが、実はみりんは使わない!という人も多いようです。
私のママ友の中でもみりんを使っていない人はたくさんいます。
みりんを使わない理由としては、砂糖や料理酒で充分という意見もありますが、ママの間では“アルコールが心配”という声が特に多いのです!
たしかに子どもに食べさせる時や自分が妊婦の時に、アルコールが気になるみりんをわざわざ使わなくても…と私自身も悩んでしまうところです。
ですが!みりんにしか出せない魅力もあり、全く使わないというのもどうなの?ということで、今回はみりんのアルコールをしっかりと飛ばす方法を調べてみました!
子どもや妊婦さんへの影響を一緒に調べてみたので、みりんのアルコールが心配な方は読んでみてくださいね♪
みりんのアルコールを飛ばす方法
みりんを加熱してアルコール分を飛ばす方法を「煮切り」と言い、そのアルコールが飛んだみりんを「煮切りみりん」と言います。
アルコールの飛ばし方には、2通りの方法があります。
- 鍋を使う方法
- 電子レンジを使う
なぜアルコールだけを飛ばすことが出来るのかというと、沸点の違いがあります。
水の沸点が100℃であるのに対し、アルコールの沸点は78℃です。
ですから、みりんを加熱させるとアルコールが先に蒸発し、アルコールだけを飛ばすことが出来る、という仕組みです。
それでは、その方法を1つずつ詳しく見てみましょう。
鍋を使って
鍋でみりんのアルコールを飛ばす方法です。
【用意するもの】
- みりん
- 鍋
- 着火マン、もしくはライター、マッチでも可
【アルコールの飛ばし方】
- 鍋にみりんを入れ、火にかける。
- 沸騰したら、みりんの表面に火をつける。
- しばらく燃えた後、炎が消えたら出来上がり!
100mlくらいのみりんであれば、沸騰してから1分~1分半くらい煮立たせればアルコール分は飛んでしまいます。
鍋を使うメリットは、たくさんの量を1度に煮切ることが出来るということです。
沸騰するだけでだいたいのアルコールを飛ばすことが出来ますが、表面に火をつけることで、よりアルコールを飛ばす効果が期待されますよ!
しっかりとアルコールを飛ばしたい場合は、ひと手間ではありますが、ぜひやってみてくださいね!
電子レンジを使って
続いては、電子レンジを使ってみりんのアルコールを飛ばす方法です。
【用意するもの】
- みりん
- 耐熱容器(少し大きめのものが◎)
【アルコールの飛ばし方】
- 耐熱容器にみりんを大さじ1入れる
- ラップをしないで、600wの電子レンジで約1分加熱する
- 加熱し終わったものは沸騰しているので20~30秒放置する
- 沸騰でアルコールが飛んだら出来上がり
電子レンジは、みりんを少量使う時や手早く作りたい時にオススメです。
1回の料理に使う量もそれほど多くないので、我が家ではほとんど電子レンジを使っています(^^)
注意点としては、電子レンジにかける時にはラップはしないことと、大きめの耐熱容器を使うことです。
容器の中で沸騰させるので、少し大きめの容器のほうがあふれてしまう心配がありませんよ!
しっかり煮切れているか心配な場合は、香りを嗅いでみたり、少しなめてみて確認してみると良いです。
手軽に短時間で出来るので、試してみてくださいね!
煮切りみりんの使い方
こうして出来上がった煮切りみりんは、砂糖の代用として使うことが出来ますよ!
甘みが欲しいけど、糖分は控えたいという時にはもってこいです♪
また煮切りみりんには、煮崩れを抑えてくれたり、旨味を逃がさない効果もあり、特に和食を作るときにはもってこいです。
なによりみりんはそのまま使うとアルコール分が約13%もあるので、子どもや妊婦さんなどアルコールを避けたい人にも安心してみりんを使えるということが大きな魅力です。
煮切りみりんの保存方法と期間
煮切りみりんの保存方法と期間は以下のようになります。
保存期間:約1週間
保存方法:冷蔵庫
煮切りみりんはアルコール分を飛ばしているので、保存性が無くなってしまい一気に腐りやすくなります。
基本的に煮切りみりんというのは作り置きせず、必要な分をその都度作る方が良いでしょう。
どうしてもまとめて作りたい時、余ってしまった場合は冷蔵庫で保存しましょう。
その際も早めに使い切ることを心がけ、長くても1週間以内には使い切りましょうね!
作りすぎてしまわないためにも、煮切りみりんは鍋で作るよりも電子レンジを使ったほうが無駄なく作れるのでオススメですよ。
みりんの子どもや妊婦へのアルコールの影響は?
みりんはアルコール度数が約13%もあるので、子供や妊婦さんへの影響が気になりますよね。
結論から言うと、子どもや妊婦さんにも、アルコールをしっかりと飛ばすよう気を付ければ使ってOKです。
本みりんを製造している宝酒造さんのサイト「よくあるご質問」にも次のような質問が寄せられていました。
Q. 子供が食べる料理にアルコールの含まれた本みりんを使って大丈夫?
A. アルコールは煮沸することで揮発します。ですので、十分加熱する料理ですとアルコールは飛んで残りません。
但し、和え物など、熱を加えずそのまま使う料理などでは、あらかじめ本みりんを加熱して煮切っていただくなどされると良いかと思います。
ということなので、煮物などにはそのまま、和え物などには煮切りみりんを使うと良さそうですね。
アルコール分が高いみりんですが、甘みやコク、旨味や照り出しに使ったりと使い道がたくさんで捨てがたい調味料なので、使えるといろいろと助かりますよね。
それでもやっぱりアルコールの影響が心配な方は?
アルコールがどうしても気になるという人は、みりん風調味料を使ってみるのも良いかも知れません。
みりん風調味料とは、水あめなどの糖類を主成分にし、みりんの風味や特徴に近づけた甘味調味料です。
みりんとは違い、お酒の分類ではないみりん風調味料はアルコール度数も1%未満で煮切る必要もありません。
価格もお手頃のものがほとんどです。
みりん風調味料のデメリットとしては魚などの臭みを消す効果は弱い所です。
その分、料理酒で臭みを消すとしても、料理酒もアルコール度数は約11~14%くらいあるので結局はしっかりと加熱する必要があります。
また煮切る手間も省けて便利ですが、個人的には化学調味料や添加物は少し気になるところではあります…。
ただ本みりんとみりん風調味料の違いは、素人にはほとんどわかりません。
アルコールが1番気になる、煮切る手間が大変!そんな時間ない!という人にはみりん風調味料が断然オススメです!
まとめ
みりんのアルコールを飛ばす方法は、鍋で作る方法と電子レンジを使う方法があります。
まとめ
- 煮きりみりんを作るには、鍋や電子レンジを使う。
- しっかりと加熱すれば、子どもや妊婦さんにも心配なく使える。
- 煮切りみりんは1回で使い切るか、保存する場合でも早めに使い切るようにする。
- アルコールがどうしても心配な場合は、みりん風調味料を使う。
本みりん、みりん風調味料はどっちもメリット、デメリットがありますので、使い分けが重要ですね。
- 臭み消し、しっかり煮込む料理 → 本みりん
- ドレッシングや和え物など、加熱しない料理 → みりん風調味料
実際我が家でも本みりん、みりん風調味料を食べる人や料理によって使い分けています。
みりんは甘み出しや煮崩れ防止、コクや照り出し、臭み消しなどたくさんの効果が期待できます。
アルコール度数は高くて心配になることもありますが、しっかりと煮切って料理すれば、安心して家族全員で食べることが出来ますね♪
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