皆さんのご家庭で、いつも常備している野菜と言えばなんですか?
人参やじゃがいも、キャベツなど各家庭によって、常備野菜は様々だと思います。
ですが、その中でも1番多くの人が常にある!と答えるのは「玉ねぎ」ではないでしょうか。
一年中比較的安価で手に入り、保存できる期間も長く、どんな料理にも最適な玉ねぎは食卓に登場する機会も多いですよね!
そんな玉ねぎですが、意外にも“苦手”と感じている人がたくさんいるのです。
そこで今回は、玉ねぎが嫌いな人の理由とその対策、嫌いな人でも克服できちゃうかも!?な玉ねぎを美味しく食べられるレシピをご紹介します。
玉ねぎが嫌いな人の理由
玉ねぎが嫌い!と感じている人の意見は、次のようなものがありました。
- 匂いがダメ
- シャリシャリとした食感が気持ち悪い
- 食べた後、口に残る匂いが嫌い
- 玉ねぎの辛味が苦手
- 生の玉ねぎを食べると調子が悪くなる
色々な意見がありますね!
次は1つ1つの意見を確認しながら、解決策と一緒に見ていきましょう。
玉ねぎの匂いがダメ
玉ねぎは切った瞬間からツンと来る匂いが発生します。
料理をしていると部屋全体に玉ねぎの匂いが広がり、手や、鼻に残った玉ねぎの匂いもなかなかすぐに消えてくれません。
気にならない人ならまだしも、嫌いな人には苦痛でしかありませんよね。そのせいで具合が悪くなってしまうこともあるのです。
玉ねぎ自体の匂いを消すのは難しいので、玉ねぎの匂いを残さず、素早く取り除く方法をお伝えします。
- お茶の出し殻
- 塩
- レモン汁
- 重曹
- スチール石けん
- スプーン
①~④は、手によくすり込んでから水で洗い流すと、匂いがすぐに消えますよ♪
⑤⑥は水を流しながらで手をこすると、玉ねぎの匂いが消えます。
スチール石けんは100円均一にもあるので、1つ買って置いても良いかもしれませんね。
- 換気扇を回し、窓を開けて風通しをよくする
- 重曹スプレーを使用する(作り方は下記を参照)
- お茶の出し殻をフライパンで炒める
まずは換気が1番大事です。その上で②③の対策を試してみましょう。
③はカテキンの消臭効果とお茶自体の香ばしい香りが広がって、玉ねぎのニオイが気にならなくなりますよ。
【重曹スプレーの作り方】
- お湯100ml
- 重曹を小さじ1~2杯
上記2つをよく混ぜ、ボトルに入れて気になる場所にスプレーする。
小さなお子さんがいても安心して使えますよ。
調理を工夫をする
匂いは生の玉ねぎの時に1番感じるので、火を通すことで匂いも気にならなくなりますよ!
しっかり炒める・煮込む・揚げるなどの調理方法がおすすめです。
シャリシャリとした食感が気持ち悪い
玉ねぎの食感が苦手な人は、玉ねぎの切り方に気を付けてみましょう!
料理によって玉ねぎの切り方が違うのを知っていましたか?
玉ねぎには繊維があります。この繊維を断ち切るか、繊維に沿って切るかで食感が変わり、味さえも変わってくるのです。
繊維に沿って切ると、シャキシャキとした食感が残ってしまいます。
玉ねぎの食感が苦手な人は、繊維を断ち切るように(繊維に対して垂直に)して切りましょう。そうすると食感もやわらかくなりますよ!
玉ねぎのシャキシャキ感は、じっくりと加熱調理しないとどうしても残ってしまいます。
玉ねぎ好きの方からすると「その食感がいいんだよね!」という事かも知れませんが、苦手な人にとっては口の中に入れるのも苦ですよね。
切り方を工夫して、少しでも食べやすくしてみて下さい。
食べた後、口に残る匂いが嫌い
生の玉ねぎ、特に辛い玉ねぎを食べた後に口に嫌な匂いが残ってしまいますよね。
この匂いの原因は「アリシン(硫化アリル)」という成分で、ニンニクやニラにも多く含まれているものです。
アリシンは摂取すると血液に溶け込んで体中に広がり、毛穴などから匂いを発っするようになります。そして完全に分解されるまでに約16時間もかかる厄介者です。
また、口に残った玉ねぎに細菌が増殖し、悪臭を発生させている場合もあります。
対策としては、食べた後にきちんと歯磨きをして口の中に玉ねぎを残さないこと、そして、アリシン対策をすることです。
- 加熱調理をする
- 水にさらしてから調理する
- スライサーなどで出来るだけ細かく切る(繊維を壊さないスライス)
この3つに気を付けると、だいぶ匂いも抑えられますよ。
食後のアリシン対策
- 汗をかく
- 運動する
- 排尿をする
- 緑茶
- 牛乳
- 烏龍茶
- コーヒー
- リンゴ
- チョコレート
- 梅干し
- レモン
- パセリ
この3つのステップで、玉ねぎによる口臭を抑えることができます。
玉ねぎ自体が嫌いでなくても、口臭は誰もが気になってしまうことだと思います。
口の匂いが気になる方は、まず匂いを発生させないように調理をし、食べた後には消臭効果のある飲み物や食べ物をとるようにしてください。
玉ねぎの辛味が苦手
玉ねぎは、特に生で食べると辛味があります。その味が嫌で玉ねぎが嫌いという人は多いのではないでしょうか。
玉ねぎの辛味の原因は、先ほども出てきた「アリシン(硫化アリル)」という成分です。
辛味を取るポイントは、2つです。
- 繊維を断ち切るように切る(繊維とは垂直に)
- 水にさらす(2~3分)
繊維を断ち切るように切るとアリシンが空気に触れ、水にさらした時にも抜けやすくなるので辛くなくなります。
なんだかアリシン(硫化アリル)が悪者のようになっていますが(笑)、実は血液をサラサラにするなど健康効果も高い成分です。
そのため水にさらすのは長くても2~3分以内にして、アリシンが溶けだしすぎないようにしましょう。
ぜひ試してみてくださいね!
生の玉ねぎを食べると調子が悪くなる
中には生の玉ねぎを食べて、腹痛や胸やけ、吐き気を起こしてしまう人もいます。
その原因は、やはり「アリシン」、そして「ケセルチン」という成分です。
アリシンは殺菌作用があるので、胃に強い刺激を与えてしまいます。そのせいで腹痛や吐き気が起こってしまうのです。
またケセルチンは筋肉を緩める効果があるため、摂取すると胃の入り口の筋肉が緩み、胃酸が逆流しやすくなって、吐き気につながるのです。
生の玉ねぎは栄養価が高いのですが、人によっては副作用が起こってしまうこともあります。
生の玉ねぎを食べると毎回体調が悪くなる、という方は無理をせず、加熱調理した玉ねぎを食べるようにしてください!
どうしても生で食べたい時は、甘みが多い新玉ねぎの方が食べやすいですよ。
玉ねぎ嫌いを克服するレシピ
玉ねぎが嫌いな人でも、料理の中に玉ねぎの存在感が少しでも無くなれば食べることが出来るかもしれませんよね。
そこで玉ねぎ嫌いを克服するための簡単玉ねぎレシピをご紹介します♪
玉ねぎが苦手なお子さんでも食べやすいメニューもあるので、気になったものはぜひ作ってみてくださいね~。
野菜たっぷりカレー
作り方は通常のカレーと一緒ですが、ちょっとした工夫で玉ねぎがより気にならなくなります。
そのポイントは3つ!
- 玉ねぎをみじん切りにする
- よく炒める
- 他の野菜をたくさん入れる
玉ねぎをみじん切りにすることで食感がなくなり、よく炒めることでほぼ溶け込んでしまってわかりませんよ!みじん切りにするのが苦痛な方は、フードプロセッサーを使うのも1つの手ですね。
更に他の野菜をたくさん入れることで、玉ねぎが目立たなくなります。
玉ねぎのみじん切りは炒めると甘くなり、野菜もたっぷりなのでお子さんにもピッタリです!
ミートソース
大量に作って、使いまわし抜群なのはミートソースです。
【作り方】
- みじん切りにした玉ねぎ、野菜(なんでもOK)を炒める。
- ひき肉を入れてさらに炒める。
- 玉ねぎがしっかりとしんなりしたら、トマト缶を入れて煮込む。
- コンソメやケチャップなどで味をととのえれば完成。
先にひき肉から炒めてもいいのですが、玉ねぎをしんなりさせるまで炒めている間に肉に火が通りすぎて固くなってしまいます。先に野菜を炒めることをオススメします。
ミートソースは作り置きができ、スパゲティだけでなく、ミートドリアやご飯に混ぜてケチャップライスにもなっちゃいます。ケチャップライスはオムライスにもなって良いですよね!
我が家で作るときは、野菜を全部フードプロセッサーにかけちゃいます。これで玉ねぎの匂いが、手につくことがありません。
また、ここぞとばかりに野菜をふんだんに使えるのもメリットです。ピーマンやキノコ、セロリなど子どもの苦手な野菜もミートソースにしてしまえば美味しく食べることが出来ますよ!
オニオンスープ
玉ねぎの味は大丈夫だけど、シャキシャキの食感が嫌!という人は、オニオンスープにしてみましょう。
【作り方】
- 玉ねぎの繊維を断ち切るように切る。
- ①を水にさらす。
- 水切りした②にラップをして、5分ほど電子レンジにかける。
- フライパンにバターを入れ、③の玉ねぎをあめ色になるまで弱火~中火でじっくり炒める。
- 鍋に移し替え、水とコンソメを入れて煮込み、最後に塩こしょうで味を調えて完成。
玉ねぎを丁寧に炒めてあげることで、とろとろのスープに仕上がります。
シャキシャキの食感が嫌な人はぜひ試してみてくださいね!
ハンバーグ
玉ねぎはハンバーグを作るときにも必須の野菜ですよね。
みじん切りにした玉ねぎを、炒めたり、電子レンジにかけてしんなりさせてからハンバーグに入れることが多いかと思いますが、それだと玉ねぎが嫌いな人が食べるとすぐに気づいてしまうようです。
それで、玉ねぎ嫌いな人のためのハンバーグのポイントは
玉ねぎは、すりおろして入れる
実際にやってみると、みじん切りをするよりも時短になり、玉ねぎも全く気にならないのでぜひお試しあれ!
ポタージュ
オニオンスープがダメという方は、ポタージュにしてみると良いかもしれません。
玉ねぎの食感は全く残らず、新玉ねぎを使うと辛味も全くありませんよ!
- 玉ねぎをスライスする。
- 鍋にバターを入れ、焦がさないようにしんなりするまで炒める。
- 水、コンソメを入れて20分ほど煮込む。
- 火を止めて、玉ねぎをブレンダ―(ミキサー)で撹拌する。
- 生クリーム(牛乳でも可)を入れて火にかけ、周りがプツプツしだしたら完成。
新玉ねぎだと甘いので玉ねぎだけでも大丈夫ですが、普通の玉ねぎで作る場合はじゃがいもや人参、カボチャなどの他の野菜とMIXすることでより食べやすくなります!
ポイントは炒めている時に焦がさないことです。
寒い時期や食欲がないときにももってこいなので、作ってみてください♪
まとめ
玉ねぎが嫌いな人の理由とその対策をご紹介しました。
- 匂いがダメ → 手や部屋についた匂いを消す方法を試す
- シャリシャリとした食感が気持ち悪い → 切り方を工夫する
- 食べた後、口に残る匂いが嫌い → 歯みがき、アリシン対策
- 玉ねぎの辛味が苦手 → 水にさらす
- 生の玉ねぎを食べると調子が悪くなる → 加熱して食べる
また、嫌いな人が克服できるかもなレシピもご紹介しました。
多くの料理に使われている玉ねぎですので、全て避けて通るのは難しいですよね…。
我が家では次男が野菜嫌いで、いつも試行錯誤しながら野菜を使っています。
玉ねぎも、形がわかるものや、大きいと食べてくれないのですが、みじん切りにしたり、よく炒めたり、時間をかけて煮込んだりすると気にせず食べられるようです。
その分手間はかかってしまいますが、それも愛情の1つですね笑
玉ねぎが苦手なお子さんや離乳食にも使える方法もあるので、栄養豊かな玉ねぎを美味しく食べられるように工夫してみてください。
今回お伝えした調理方法や切り方の工夫で、美味しく玉ねぎを食べてみてくださいね!
玉ねぎが苦手ではない人にとっても、この記事の玉ねぎの匂いの消し方や調理法などが、少しは参考になれば嬉しいです。
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