私の家では、料理の応用の幅がとても広いトマト缶を常備しています!
カルディでよくまとめ買いしてるよね。
トマト缶は使いやすいので、ついつい色々なものに気軽に投入してしまいますが、ちょっと気になってしまうのがトマト缶特有の酸味です。
料理によっては、あの酸味のせいで、コクや風味が損なわれてしまうように感じられることもありますよね。
そこで今回は、トマト缶の酸味を消す方法について調べてみました!
トマト缶の酸味を消す方法
トマト缶の酸味の正体、それはずばり「クエン酸」です!
クエン酸・・・?
トマト缶を使った料理の酸味を消すには、クエン酸の効果をやわらげる方法を使えばOKです。
具体的には、以下の2つの方法があります。
- 調理方法で酸味を消す
- 調味料を入れて酸味を消す
それでは、1つずつ詳しく見てみましょう。
調理方法で酸味を消す方法
クエン酸の酸味をやわらげる方法として、まず調理方法に工夫をするやり方があります。
- 長時間煮込む
- 甘い野菜と一緒に煮込む
長時間煮込む
クエン酸の酸味は、長い時間ことこと煮込むことで飛ばすことが出来ます。トマト缶の量にもよりますが、目安としては1時間程度でしょうか。
この時間をさらに短縮したい場合は、煮込む前にトマトだけを先に加熱するという方法があります。
クエン酸を熱で分解するには、水の最高温度である100℃では、残念ながら温度が低すぎます。
そのため、料理に水を加えてからトマトを入れると、クエン酸は分解してくれません。
最初に鍋で直接トマトだけを加熱すれば、水がある場合よりもはるかに高熱になるため、クエン酸を分解し、酸味を効率よく飛ばすことができます。
甘い野菜と一緒に煮込む
玉ねぎや人参は、みじん切りにしてよく炒めることで、野菜の甘みが出てきます。
これと一緒にトマトを煮ることによって、クエン酸の酸味を中和する方法です。
私自身は、甘味を加えるための野菜としては、パプリカ、ズッキーニもよく使います。
甘くなるだけではなく、口あたりが爽やかになるのでおすすめです!
調味料を入れて酸味を消す方法
調味料を加えることでも酸味を消すことができます。
料理別に、トマト缶の酸味消しとして使える調味料をまとめてみました。
メニュー | 酸味消し |
---|---|
煮込み系(スープ・鍋など) | 砂糖、はちみつ、バター、重曹 赤ワイン、オリーブオイル、醤油 |
ソース・パスタソース | 牛乳、ケチャップ、赤ワイン |
カレー | 重曹、オリーブオイル、バター ケチャップ、砂糖、はちみつ、牛乳 |
それぞれの調味料が、トマト缶の酸味をやわらげる理由について見てみましょう。
砂糖、はちみつ、ケチャップ
酸味VS甘味の甘味の方を強化することで、味のバランスを甘い方に傾けます。
バター、オリーブオイル、牛乳
乳化によって酸味を緩和します。
重曹
クエン酸は酸性の物質なので、アルカリ性の重曹で中和することができます。
赤ワイン、醤油
コクと風味を強化することにより、相対的に酸味のインパクトを抑えます。
【重曹について】
重曹に関しては、試してみた人たちの間で賛否両論があります。
確かに酸味を消すことができるのですが、その代わりに様々な副作用があるようです。
例えば、泡が出たり、トマトの風味そのものが重曹特有のえぐみで消されてしまったり…。
加える量の調節も難しかったりします。
無理に重曹を使わなくても、酸味をやわらげる調味料は他に沢山あるので安心ですね!
トマト缶の使い分け方知ってる?
一口にトマト缶と言っても、2種類があります。
- ホールトマト
- カットトマト
ここでちょっと両者の違いを比較してみましょう。
ホールトマト | ・トマトを丸ごと使用 ・縦に細長いトマトを使用 ・酸味が強い |
カットトマト | ・トマトをダイスカットして使用 ・丸いトマトを使用 ・酸味は控えめ |
ホールトマトの方が加熱調理で美味しくなる品種を使用している場合が多く、味が濃い傾向があります。
また、加熱によって煮崩れしやすい性質を持つため、トマトをとろとろに溶かしたいソースやスープに向いていますよ。
まとめ
今回は、トマト缶の酸味を消す方法について、ご紹介しました。
トマト缶の酸味は、クエン酸でしたね。
このクエン酸による酸味をやわらげる方法は、2つ。
- 長時間煮込んで酸味を飛ばす。
- 調味料を入れて酸味を消すこともできる。
あわせて、ホールトマトとカットトマトの違いについても見てみました。
私自身は、酸味のある食べ物は全般大好きなので、トマト缶の酸味程度でくじけやしないのですが、家族にやはり酸味苦手というタイプがおりまして、あれこれ工夫をしなければならない立場ではあります。
今回調べた内容をもとに、メニューごとに一工夫してみようと思います。
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