緑茶、紅茶、玄米茶、ほうじ茶、ジャスミン茶、コーン茶など巷には様々なお茶があり、それぞれに良さがあり愛飲されています。
ですが、忘れてはならないお茶がもうひとつあります。そう「麦茶」です。
麦茶って何か地味~でインスタ映えしない感じのイメージがありますが、カフェインが含まれていないので赤ちゃんからお年寄りまで飲める飲料として昔から親しまれています。
しかし、麦茶には気を付けないとならないことがあります。それは「腐る」ということ。
「え!麦茶って腐るの?」と驚く人もいるでしょう。
特に小さなお子さんやお年寄りがいるご家庭では食べ物は産地や農薬を使っていないかなど気を配ることが多いと思いますが、麦茶が腐りやすいというのは結構盲点だったのではないでしょうか。
しかし、ご安心下さい。この記事を読めば麦茶を腐りにくくする知識が身に付きますよ!
今回は麦茶が腐るとどうなるのか、麦茶の正しい保存方法、保存期間の目安をご紹介します。
麦茶が腐るとどうなるのか?
腐ってしまった麦茶には以下のような特徴があります。
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- ドロッとしてとろみがある。
- 酸味のあるにおいがする。
- 麦茶の中に何か浮いている。
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何か文章で見ても嫌な感じがしますが、ひとつずつ見ていきましょう。
ドロッとしてとろみがある
本来麦茶はとろみがなく、サラサラした飲み物です。
それにまるであんかけのようなとろみが出ているということは、これは由々しき事態です。
コップに注いでみてとろみを感じたら、麦茶に含まれるミネラルやたんぱく質が変化し、腐ってしまった可能性が高いです。
酸味のあるにおいがする
食べ物がまだ食べられるか否かを見極める重要な要因に「におい」があります。
麦茶は大麦の香ばしい香りがするのが普通ですが、麦茶が腐ってしまうとまるでお酢のような酸味があるにおいを放つようになります。
お酢が酸味があるにおいをさせてもそれはもともとなので飲んでも大丈夫ですが、もともと酸味のない麦茶が酸味があるにおいを放つようになっても当然お酢になる訳もなく、ただただ危険なだけですのでやめておいた方が良いでしょう。
麦茶の中に何か浮いている
麦茶は透明でにごりがなく、コップに注いだら底が見えるのが普通です。
それなのに、コップに注いだ麦茶の中に何か浮いていることがあれば、それはカビなどが繁殖している可能性があります。
言わずもがなですが、飲むのは控えた方が賢明です。
腐ってしまった麦茶の特徴を3つ見てきましたが、どれもわかりやすいですね。麦茶がこんな状態になってしまったら、迷わず捨ててしまいましょう。
なぜ麦茶は腐りやすいのか?
麦茶が他のお茶にくらべて腐りやすいのには、2つの理由があります。
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- カテキンが含まれていない
- ミネラルが豊富
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<カテキンが含まれていない>
麦茶は、大麦の種子を煎ったものをお湯や水で抽出させた飲料で「麦湯」とも呼ばれています。
名前に「茶」とついていますが、緑茶などのように茶葉は使われていません。
つまり、茶葉が持っている抗菌作用のあるカテキンが麦茶(大麦)には含まれていないため、腐りやすくなってしまうのです。
茶葉に含まれるカフェインも抽出されないため、小さなお子さんやお年寄り、妊婦さんなども安心して飲めるのですが、こんなデメリットがあるとは思いませんでした。
<ミネラルが豊富>
大麦はミネラルなどの栄養がたっぷりでもちろん健康には良いのですが、カテキンが含まれていないため、すぐに雑菌が繁殖し、含まれているミネラルやたんぱく質が変質してしまいます。これが「腐る」という状態で、口にすると時に腹痛など人体に影響を及ぼすのです。
つまり、麦茶は豊富なミネラルが仇になり、緑茶よりも腐りやすいのです。
こちらも、麦茶ならではのメリットがデメリットにもなってしまうのですね。
麦茶を腐らないようにするには?
そんな麦茶が腐らないようにするためにできることがあります。
- 麦茶が入っている容器から直接飲まない
- なるべく早く飲みきる
<容器から直接飲まない>
家庭では冷茶ポットなどで麦茶を保存することが多いと思います。
特に一人暮らしの人で心当たりがある人もいると思いますが、コップに注ぐのが面倒だからと容器からそのまま飲んでしまう人もいます。
麦茶をコップに注いだらその後で洗わないといけないし、「洗い物が増えたら嫌だなあ」という気持ちは分かります。
しかし、容器に直接口を付けて飲むと容器内の麦茶の中に食べかすや口の中にある雑菌が混じってしまい、ただでさえ腐りやすい麦茶の腐るスピードが加速します。
家庭ではコップを使用しましょう。
<なるべく早く飲み切る>
外出中はペットボトルの麦茶を購入することがあると思います。
一度口を付けたペットボトルの麦茶を何日にも分けて飲むのは、口の中の雑菌だけでなく空気中の雑菌などもペットボトルの中に麦茶と一緒に閉じ込めてしまうため、やめましょう!
ペットボトルの麦茶は、一度口を付けたらなるべく早く飲みきってしまいましょう。
緑茶に比べると腐りやすい麦茶ですが、カフェインレスで豊富なミネラルが含まれており、老若男女誰でも飲める、といったメリットが沢山あります。
上記2点に注意して、麦茶を腐らせないようにしましょう。
麦茶の正しい保存方法
スーパーやドラッグストアに行くと、常温で陳列されている麦茶のペットボトルを見かけます。
「常温で保存しても大丈夫かな?」と思いがちですが、麦茶の保存は冷蔵庫で行うのが間違いないです!
何故なら、冷蔵庫の冷たさは雑菌が繁殖して腐るスピードを常温で保存するよりは緩やかにするからです。
「麦茶のおうちは冷蔵庫!」麦茶を腐らせないためにもそう心に刻んでおきましょう。
ちなみに、麦茶のティーバッグは「タッパーなどの密閉容器に入れて食器棚などの湿度の少ないところ」に保存すると変質を防げて長く味わえますよ。
せっかく作ったり買ってきた麦茶ですから、美味しく安全に出来ればなるべく長く楽しみたいですよね。
保存期間の目安
毎日飲む分だけ作ってその日のうちに飲みきるのが一番ですが、保存するなら冷蔵庫で2日程度にしておくと美味しいうちに飲みきれる上、食中毒などを防げて良いでしょう。
「麦茶の保存は冷蔵庫でした方が良い」と言いましたが、冷蔵庫をもってしても雑菌が繁殖し腐ってしまうのを完全に防ぐことは出来ません。
ですので、何度も言うようですが、作ったり買ってきた麦茶はなるべく早く飲みきってしまいましょう。
まとめ
麦茶が腐るとどうなるのか、麦茶の正しい保存方法、保存期間の目安を見てきました。
麦茶は腐ると…
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- ドロッとしてとろみがある。
- 酸味のあるにおいがする。
- 麦茶の中に何か浮いている。
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しかも、文明の利器・冷蔵庫をもってしても腐るのを防ぐことは出来ないという絶望感…。
麦茶を腐らせないためにも、2日程度で飲みきる、麦茶の保存容器に直接口を付けて飲まないなど、ちょっとした気遣いが必要なようです。
しかし、麦茶にはカフェインレスでミネラルが豊富と良い部分がたくさんあります。麦茶のように赤ちゃんからお年寄りまでみんなで楽しめる飲み物はそうないと思います。
そんな麦茶の良さを最大限活かすためにも、是非とも保存方法や保存期間を見直してみてはいかがでしょうか。
これからやってくる暑い夏を麦茶で乗りきりましょう!
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