スーパーで買うのも、料理に使うのも、お手軽でベンリな豆苗
暑い夏、寒い冬。生鮮野菜の価格アップに動じない豆苗に、助けられている方々は多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。
さらに、切り落とした根っこを使って「再収穫」ができるのも魅力ですね。
ちょっとお洒落に「リボーンベジタブル(再生野菜)」なんて気どっちゃいますが、ついついうっかり、白いフワフワした綿みたいな固まりが根っこ近くに出てきたらご用心ください。
これはカビです。カビなのです。
ただせっかく再生させたのに食べないのはもったいないので、豆苗にカビが生えても食べられるのか調べてみました!
豆苗にカビが生えたけど食べられるのか?
結論から言うと、カビが生えた豆苗は食べられません。
豆苗にカビが生えているのを見つけたら、食べてはいけません!
「せっかく育てたのに」「白いトコだけ捨てれば大丈夫かも」などなど、食べ物を大切にしたいお声にはまったく同感です。
カビが生えるのは豆の部分で、切って洗えば食べられそうに思えてしまうのも落とし穴かもしれません。
しかし、フワフワの綿状のカビが出たということは、細かな菌糸が伸びて無数の胞子が豆苗に取りついているということになります。
根っこ近くのカビの成分がぐんぐんと茎へ吸い上げられ葉先まで行きわたっていますので、決して食べてはいけません!
豆苗にカビが生える原因
豆苗にカビが生えるのは、下記のような条件で保管されることが主な原因です。
- 湿度が高い
- 通気性が悪い
豆苗は水分を多く含んでおり、袋詰めされた状態での保存はカビの温床となり得ます。温度変化もカビの繁殖を促すため、野菜室での保管が適切ですが、水捌けの良さや清潔な容器での保存が重要です。
高い湿度と適度な温度が合わさると、カビ菌は迅速に繁殖し、豆苗の表面に白や緑のカビを形成します。
カビ菌は空気中に常に存在し、豆苗だけでなくあらゆる有機物に付着する可能性があります。
特に豆苗は栄養が豊富で生育が早いため、微生物にとって魅力的な環境を提供します。青果物を扱う過程での微細な傷もカビの侵入口となりえます。
豆苗のカビの種類と特徴
豆苗のような食べ物に生える白カビの主な種類は、2つあります。
- アスペルギウス(コウジカビ)
- ユーロチウム(カワキコウジカビ)
無害なものは麹(こうじ)として、醤油や味噌づくりに使われているものです。
カビの種類によって発生する健康リスクは様々ですが、中には毒素を生産するものも存在し、これらの毒素はアフラトキシンやオクラトキシンといった名前で知られており、人体に有害です。
一般にカビは抗生物質や有機酸を産生し、これらが微生物の競合を抑制する役割を果たします。しかしながら、これらの物質が人間の健康に影響をもたらすこともあり得ます。
カビにはアレルギー反応を引き起こすものもあるため、個々の体質によっては消費すること自体がリスクとなります。
つまり、豆苗にカビが生えた場合は、見た目だけでなく、これらの健康リスクを考慮することが重要です。
カビが生えた豆苗を食べてしまった・・・
カビが生えた豆苗を摂取することで発生する健康リスクには、食中毒やアレルギー反応が含まれます。
人によってはカビによるアレルゲンに反応し、喘息や呼吸困難を引き起こす場合があります。また、カビが生成する毒素は、長期間にわたって体内に蓄積すると肝臓や腎臓などに損傷を与える恐れがあります。
カビに汚染された食品を摂取することは一般的に推奨されません。
見た目や匂いでカビの有無を判断することはできますが、すべてのカビが目に見えるわけではないため、見えない部分にもカビが存在し、それらが毒素を持っている可能性も否定できません。
豆苗の白いカビ対策の方法について
カビ問題に対抗するためには、豆苗の購入時から、保存、利用に至るまでの一連の手順で予防と対処法を知っておくことが不可欠です。
正しい知識を持ち、豆苗を新鮮に保つことが、健康的な食生活を支えるための鍵と言えるでしょう。
予防方法
豆苗のカビ予防においては、開封前後に適切な管理が肝心!
開封前
開封前は低温で湿度が控えめの環境で保存し、豆苗を濡らさないよう注意します。
購入後
早めに開封し、通気性の良い容器に移し替えることがカビの予防につながります。
また、使用する際には手を清潔にし、豆苗を扱う前に石鹸と水で十分に手を洗いましょう。料理用の器具も清潔に保つことで、カビ菌の食品への移行を防ぎます。
保存方法の改善
豆苗を長持ちさせるためには、第一に容器の通気性を良くすることが重要です。
例えば、パックから取り出し、キッチンペーパーで包んで冷蔵庫の野菜室に入れる、通気性の良い布袋に入れて保管する、などの方法が挙げられます。
豆苗を湿らせた状態で保管することは避け、使用後は余分な水分を拭き取り、乾燥状態を維持することでカビを抑制できます。
対処法:カビが生えた場合
豆苗にカビが生えてしまった場合は、万が一のことも考えて捨てるのが無難です。
部分的にカビが生えていると判断する場合でも、カビは表面に見える以上に広がっていることが多く、リスクを避けるためにも摂取は避けましょう。
カビが生えた豆苗を確認したら、他の食品との交差汚染を防ぐため、速やかに処分することをおすすめします。
豆苗に生えるカビの正体とは?
今回の豆苗のような食べ物に生える白カビの主な種類は、2つあります。
- アスペルギウス(コウジカビ)
- ユーロチウム(カワキコウジカビ)
無害なものは麹(こうじ)として、醤油や味噌づくりに使われているものです。
毒の有る無しが見ただけでは判別できないなので、カビを見つけたら迷わず捨てましょう!
新しい豆苗を使った、再収穫をオススメします。
豆苗にカビが生えないようにするには?
豆苗にカビを生やさない方法は、「正しくすばやく育てる」に尽きます。
次こそ豆苗にカビを生やさないために、豆苗の再収穫のコツを紹介します。
ポイントは、4つあります。
- 豆苗の下側の芽を2つ残してカットする
- 根っこが半分浸かるぐらいの水を容器に入れる
- 明るい窓際に置く ※直射日光はNG
- 「再収穫は一度きり」に決める
【詳しく解説します】
2つ芽を残すことで成長が早まり、収穫しやすくなります。
水は少なめを心がけて、こまめに1日1~2回くらいは換えましょう。
適温は15℃~25℃だそうで、春先か秋の中頃が最適かもしれません。
豆自体の栄養を使い果たし、雑菌の繁殖力に負けてしまうのですね。
梅雨時から夏場の間も危険で、身近なところでは私の姉の家で夏休みに再収穫をしたら、白カビが出たそうです。2回目の再収穫で。
安全に豆苗を再収穫したいなら夏場を避け、一度収穫した後は新しい豆苗で挑戦するとよいでしょう。
【豆苗の育て方のコツ】写真付きで美味しく育つ再生栽培を解説します!では、成長過程を画像に付きで紹介しているので、参考にしてみてください。
豆苗を育てる時に、直射日光がダメな理由とは
豆苗を再度育てる際に、直射日光が好ましくない理由は以下の通りです。
- 直射日光は強い光で、発芽したての豆苗にとってストレスとなるため
- 土が過度に乾燥してしまうため
- 直射日光にはUVが強く含まれるため、葉っぱなどが日焼けするため
豆苗は少しずつ水分を吸収するのが好ましく、急速に乾燥すると枯れてしまうことがあります。
再度豆苗を育てる際は、日陰を作ったりして、直接日が当たらないようにすることをおすすめします。適度な明るさと、ゆるやかな光の当たり方が大切です。
まとめ
豆苗にカビが生えているのが見つかった場合は、食べずに捨ててください。
生命を脅かす危険ではないかもしれませんが、けっして身体に良くもないからです。
豆苗にカビを生やさないためには、正しくすばやく育てるがコツです!
茎をカットするポイントや、水の量と陽当たりに気をつければ発育が早まり、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
理想の再収穫数は1回です。
この豆苗のような「リボーンベジタブル(再生野菜)」は、家計の節約だけではなくゴミの削減と有効な活用方法だと、とても注目されていますね。
すごく勉強になりました!
失敗談込みでいろいろ話を聞かせてもらった姉は、子供が産まれたことで食材への意識が強まったそうです。
コメント
コメント一覧 (2件)
豆苗は買った時、みなはえそろっているのでしょうか?成長が不揃いにならないのはどうして⁉️
自宅では成長に差がでます。
コメントありがとうございます。
私も自宅でやったら、すごく不揃いになります。
スーパーで買ったときの豆苗は、だいたい同じ長さになっているので、不思議ですよね〜