きっと一度は食べたことがあるメロンパン
外はサクサク、中はフワフワしていて、甘いメロンパンはいつ食べても飽きません。そんなメロンパンを食べていて思った疑問が一つありました。
それはメロンパンの名前の由来です!
メロンの味がしないのに、どうしてメロンパンという名前なんだろう?
実はメロンパンの名前は「ある果物」がモチーフになっているので、この後しっかりとメロンパンの名前の由来をお伝えしたいと思います!
メロンパンの名前の由来を調べているときに様々な発見がありましたので、併せてお伝えします!メロンパンをお子さんと食べているときに、お話しできる内容なので最後まで読んで下さいね。
メロンパンの名前の由来
メロンパンの名前の起源は、その特徴的な風味や形状に関連していると考えられています。
初めてこのパンを見た人々が、馴染みのあるフルーツ、特に美味しい甘いメロンを連想した事から、その名前がつけられたのではないかと言われております。
メロンパンの名前の語源
メロンパンの名前の語源は、その外観がメロンに形状的に似ているため、人々から「メロンのようなパン」と呼ばれ、その後、短縮されて「メロンパン」の名で親しまれるようになったと考えられています。
しかし、実際にはメロンの風味があるわけではなく、一般的なメロンパンはバター風味のクッキー生地でコーティングされた、普通の甘いパンです。初期のメロンパンは、皮部分の模様付けをメロンの皮のように作り、皮部分を割ってパン生地を見せる形状であり、これがメロンパンの名前の由来とされています。
ただ、地域によって呼び名は様々で、例えば長崎では「太平洋」という名前で知られている等、地方色豊かな呼び名も存在します。
また、最近ではメロンの風味を付けたメロンパンも増えてきており、形状だけでなく風味からもその名前の由来を解釈することが可能になってきました。
つまり、メロンパンという名前の由来はその形状と風味両方から来ているという考えが一般的といえるでしょう。
日本におけるメロンパンの誕生
メロンパンが日本で誕生したのは、約100年以上前の明治時代とされています。
西洋文化が流入したこの時期に、パンという新しい食文化が日本に広まりつつあり、その中で独自の進化を遂げたのがメロンパンです。パン生地の上にクッキー生地を載せて焼き上げるという、西洋のクッキーやシュガーローフとも似た製法が用いられ、ここから現在の形状へと進化しました。
作られた当初は、ここまで甘くはなく、いわゆる「硬パン」に近い食感だったと言われています。
しかし、その後日本人の口に合わせて次第に甘さが増し、現在見られるような形状に変化していったと考えられています。
また、当時からパン生地にメロンの風味を付けていたわけではなく、名前のとおり形状がメロンを模していただけで、一般的にはバターを主成分とする風味付けがされていました。それでも、その特徴的な見た目から人気を博し、今日では日本を代表するパンの一つとなっています。
メロンパンの形状と名前
メロンパンの名前の由来となった形状ですが、実はその形状が一定ではありません。メロンパンの特徴的な模様は「格子模様」と一般的には認識されていますが、地域や店舗によってさまざまな変化を遂げています。
例えば、一部地域では竜の背中を連想させる波型のメロンパンや、王冠のような形状のメロンパンも見られます。また、最近では形状や風味だけでなく、サンドイッチのようにフィリングを加えたり、さらにはアイスクリームやホイップクリーム等をトッピングとして使用するなど、多様化が進んでいます。
このような形状の多様性こそが、メロンパンの魅力の一つであり、名前の由来でもある「メロン」の形状を模したパンがどのように発展し進化してきたかを物語っています。
その形状の多様性かつ豊かさは、バリエーション豊かな日本の食文化を象徴していると言えるでしょう。
メロンパンは丸型だけじゃない?
実は日本に存在するメロンパンは丸型と少数ですがラグビーボール型があります。
丸型のメロンパンは、格子模様のビスケット生地と、中身は柔らかいパン生地になっています。一般的にイメージしてもらいやすい方だと思います。
ラグビーボール型のメロンパンは、主に神戸や広島県の呉市で販売されています。ラグビボール型で作ったメロンパンの中身には白あん(神戸)やカスタードクリーム(呉市)が入っているのが特徴です。
ラグビーボールのようなに縦じまが入っているマクワウリ(果物でメロンの変種)に似せて、この形ができたとか。
メロンパンは地域によって呼び名が違う
実は、メロンパンは地域によって呼び方が違うようです。
- 全国的な呼び方
- 神戸での呼び方
- 広島県呉市での呼び方
では、さっそく見ていきましょう♪
- 全国的な呼び方 ⇒ メロンパン
- 神戸での呼び方 ⇒ サンライズ
- 呉市での呼び方 ⇒ コッペパン
- 全国的な呼び方 ⇒ コッペパン
- 神戸での呼び方 ⇒ コッペパン
- 呉市での呼び方 ⇒ 給食パン
- 全国的な呼び方 ⇒ 不明
- 神戸での呼び方 ⇒ メロンパン
- 呉市での呼び方 ⇒ メロンパン
メロンパンのことを、サンライズと呼ぶ地域があるようですが、その2つに違いはあるのかなと思って調べてみましたので併せて、ご覧ください♪
⇒ メロンパンとサンライズの違い!決定的に違う4つのポイントを解説!
メロンパンの名前と他国の類似品
私たちの日常に馴染みのあるパン、「メロンパン」
しかし、皮膚のザラつきが特徴のこのパンは、名前こそ異なれど世界中の様々な地域でその類似品が味わわれている。
日本独自のパンというわけではなく、他国にもその姿が存在することを知った時、多くの方が驚かれるのではないか。
フランスのパンとメロンパン
フランス、パンの宝庫ともいえるその国で「メロンパン」に似たパンが存在するとしたら、皆さんはどのように感じられるだろうか。
フランスには “pain de melon” と呼ばれるパンがあり、形状や風味が日本のメロンパンと通じる部分がある。
細部まで見ていくと、”pain de melon” は砂糖をふんだんに使用した透明感のあるクッキー生地が特徴で、しっとりとした食感が楽しめる。
日本のメロンパンとは異なり、メロンの香りや風味を持たないが、サクサクとした食感と甘さが共通している。
メキシコのパンとメロンパン
さて、次なる地点はメキシコだ。メキシコにも「コンチャ」というパンがあり、日本のメロンパンと外見が似ている。
確かに名前は全く異なるが、見た目はクッキー生地で覆われたパンという共通点があり、食感も似ている。
しかし、風味の面ではメキシコの「コンチャ」はシナモンやバニラ風味が多く、部分的な共通点を持つものの、全体的には違う特徴を持つパンと言えるだろう。
香港のパンとメロンパン
香港と日本、地理的に近いとはいえ現地の食文化はまったく違う。
しかし、驚くことに香港にもメロンパンと類似したパンが存在する。その名も「菠蘿包」。
皮部分がパイナップルの皮を彷彿とさせることからこの名前がつけられた。外見はメロンパンと同様に凹凸があり、視覚的な面でも類似性を感じさせるパンだ。
その風味はメロンパンよりも甘さ控えめで、さらに風味は強く感じるが、食感は日本のメロンパンと変わらない。
最後に加えられるパイナップルの風味が、華やかさを加えることで日本のメロンパンとは違った味わい深さを与えている。
メロンパンの歴史
日本でメロンパンが最初に作られたのは大正時代の終わり頃だとされます。ただ外国の調理人や日本の和菓子職人など様々な説があり、誰が初めに作ったのかハッキリしません。
時代に沿って見てみると、表のような流れです。
【メロンパンの歴史】
明治時代後半~第一次世界大戦後 ⇒ ラグビーボール風のメロンパンが市場に出ます。広島のパン屋さんが最初に作ったと言われています(諸説あり)
大正時代 ⇒ サンライズ(現在のメロンパン)が市場に出る。ラグビーボール風のシェアは少しずつ減っていく
戦後~現在 ⇒ サンライズが日本全国を占める。形からメロンパンという呼び方が一般的になる!
まとめ
メロンパンの名前の由来は、マスクメロンの形から来てるんですね!
言われてみれば、マスクメロンの網目模様とメロンパンの表面のボコボコが似てます(^o^)
お子さんとメロンパンを食べるときは、ぜひマスクメロンのお話をしてあげて下さいね♪
神戸と広島県の呉市では、メロンパン以外の呼び方があるのは驚きました!サンライズと呼ばれる話もしました。メロンパンの中に、白あんが入っているみたいなので、機会があったら食べてみたいですね(^ー^)
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