とても応用の幅が広い野菜の一つ「玉ねぎ」
常にストックしてるよね。
たまねぎは茶色い皮をむくと、白くてつるんとした中身が出てきますが、調理中にぬめりを感じてびっくりすることがあります。
あのぬめりの正体は何でしょうか?食べても問題ないのでしょうか?
そこで今回は、玉ねぎのぬめりについて調べてみました!
玉ねぎにぬめりがあるけど食べられる?
玉ねぎのぬめりは、基本的には、玉ねぎの成分によるものなので、食べても問題はありません。
しかし、玉ねぎにぬめりを感じると、「傷んでいるのでは?」と、つい心配してしまいますよね。
玉ねぎのぬめりについて、念のため確認しておきましょう。
ぬめりのある玉ねぎ、腐っているの?
ぬめりだけでは、玉ねぎが腐っているかどうかを判断することはできません。
玉ねぎが腐っているかどうかは、3つのポイントで総合的に判断する必要があります。
- 見た目
- 触感
- ニオイ
見た目
たまねぎ全体から液体がにじみ出ている。
触感
硬い玉ねぎの表面にぬめりが付着しているというよりは、玉ねぎ全体がぶよついて、ぬめっている。
ニオイ
変なニオイがする。
こんな状態だと、単なるぬめりではなく、腐りかけている可能性があります。
玉ねぎが腐っているかどうかの見分け方については、下記の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
変色している場合は大丈夫?
ぬめりに加えて玉ねぎが変色している場合は、何色に変色しているかによって、食べても良いかどうかが変わります。
茶色の変色は、腐敗病、芯腐り病などの感染症や保存状態が悪いことから傷みが進行している状態と考えられます。
玉ねぎの変色と一口に言っても、黒色・紫色・緑色・茶色など色々なパターンがあります。
玉ねぎの変色については以下の記事に詳しく書いています。
私は、どういうわけだか、玉ねぎの料理をするときに、毎度やらかしてしまうことがありまして・・・。
玉ねぎの皮をむく時に、外側の薄い部分だけをはがしてしまって、皮の内側にあるぬめり部分をむき出しにしてしまうのです。
器用というべきか不器用というべきか、これをやると、玉ねぎが丸ごとぬめりに包まれた状態になってしまうため、つるつる滑ります。
包丁を入れようにも、まな板の上で転がって非常に危ないです。
多少もったいなくても、玉ねぎの皮は厚めにむく方がいいですね!
玉ねぎのぬめりの正体は?
玉ねぎのぬめりの成分は、玉ねぎに限らずネギ類に共通して含まれる「粘物質」です。
新鮮な長ネギの青い部分に、ゼリー状のものが見られることがありますが、あれと同じものです。
ちょっと専門的になりますが…
- ネギ類に含まれるセルロース、ヘミセルロース、プロトペクチン、水溶性ペクチンなどが複合物を作る
- その複合物に水分が加わって、ゲル化、すなわちゼリー状になる
- そこに、さらに、フラクトース、グルコース、シュークロース、フラクトースオリゴサッカライド類などの糖類が加わり、粘物質となる
参考URL:「こどもそうだん」ー農林水産省
以上のような過程でぬめりが生まれます。
特に、成長期に多く含まれる成分とのことですので、新玉ねぎが特にぬめりが多いように感じられるのは、そのためかもしれません。
また、玉ねぎを加熱すると甘味が増すと言われていますが、これもぬめりに糖類が含まれていることを考えれば、納得ですね!
まとめ
今回は、玉ねぎのぬめりについて調べてみました。
- 玉ねぎのぬめりは、食べても問題はない。
- 粘物質は成長期に特に多く作られるため、新玉ねぎの方がぬめりが多い傾向がある。
- 玉ねぎのぬめりだけで、玉ねぎが腐っているかどうか判断はできない。
玉ねぎの腐敗は、見た目、手触り、ニオイを総合して判断する。
玉ねぎのぬめり、普段はあまり気にしていないのですが、ぬめりの量が多いと不安になりますよね。
しかし、玉ねぎが腐っている場合は、変色や触った感じ、それに何よりもニオイで判別がつきます。
そういった異常が見られない場合は、ぬめりについて心配することはないということで、安心して美味しい玉ねぎを食べましょう!
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