私の家族はパスタ好きばかりなので、スーパーで安売りをしていると大量に買って、ストックしています!
パスタ美味しいもんね。
パスタをシチューやサラダにかけたり、麺にしたりと様々な料理に使用される一方で、保存状態が悪いとカビが生える可能性があります。
それはますます白い点や黒い点、カビ臭さが目立つようになり、食事を台無しにしてしまいます。
しかし、一体何故パスタにカビが生えるのでしょうか?また、そのような事態を避けるためにはどうするべきなのでしょうか?
この記事では、パスタにカビが生えるメカニズムから、その防止法、発生した際の対処法、そして健康への影響まで、詳しく解説しています。
また、カビの生えにくいパスタ選びのポイントや、カビ問題についての理解と対策の総見直しについても触れております。
食材の保存法や衛生管理は、食事の質を決定づけるだけでなく、家庭の健康状態にも大きく影響します。
適切な知識を持つことで、美味しくて安心なパスタライフを送りましょう。
パスタにカビが生えるメカニズム
パスタは、保存方法にも注意が必要です。特に湿度や温度によりカビが発生することがあります。
この記事では、パスタにカビが生えるメカニズムや、どのような種類のカビが生えやすいかについて解説します。
さらに、カビの発生を防ぐための適切な保存方法や、カビの生え方のパターンなどについても詳しく説明します。
パスタがカビる原因
パスタがカビる原因は主に二つあります。
- 湿度
- 温度
パスタは、元来乾燥しているため、湿度が高いと水分を吸収し、カビが生えやすい環境になります。
また、温度が高いとカビが繁殖するのに適した環境となり、カビの生育を助けます。
さらに、パスタ本来の含有成分である小麦にはブドウ糖やデンプンなどが含まれています。
これらの成分は、微生物の栄養源となり、カビが生える起因となります。したがって、パスタは適切な保存が不十分な場合、カビが生え易くなります。
パスタでよくカビる種類
パスタでよく生えるカビの種類には、黒カビや青カビ、白カビなどがあります。
これらのカビは色や形状が異なりますが、共通しているのはその生える条件です。
「黒カビ」は湿度が高い場所を好みます。
「青カビ」は高温で、特に夏場に発生しやすい傾向があります。一方「白カビ」は低温でも生える特性を持ち、特に冬場に発生する可能性があります。
これらのカビの中でも特に要注意なのが黒カビです。このカビは湿度が高い場所を好むので、パスタが湿度を吸収することで非常に生えやすい種類です。
また、黒カビの一部には有毒な種類もあり、誤って食べると体調を崩す可能性があるため注意が必要です。
カビが生えやすい環境
カビが発生する環境は主に二つです。
- 高温多湿
- 冷湿環境
高温多湿の場合、カビは栄養と温度を利用し繁殖します。特に夏場の気温が高いと、カビ生成の活性化につながります。また、高い湿度はカビの生育に最適な環境を提供します。
一方、冷湿環境では低温でも生育するカビ種が活動します。冬場の湿度が高い住宅環境はカビが発生しやすい環境の一つです。
これらの環境を避けてパスタを保管するためには、湿度と温度をコントロールした保存方法が重要です。湿度はパスタに付着した水分を最小限に抑え、温度は冷暗所で保存することが推奨されます。
パスタのカビか疑わしい白や黒い斑点
通常、パスタの乾麺は淡い黄色です。
このパスタに何らかの色の異変が見られるとき、「これはカビか?異物混入か?」と心配になりますよね。
パスタの変色部分については、色の種類によって問題があるかないかをある程度判断することが可能です。
「異物」が虫だったりすると大ごとなので、その場合はパスタに虫がわく原因はなに?仰天の事実がそこにあったを参考にしてみてください。
黒の斑点がある場合
まず、黒の斑点がある場合、判定は心配無用です。
これはパスタの材料である小麦の皮(俗にいう「フスマ」。「ブラックスペック」と呼ばれる)です。
デュラムセモリナ種でよく見られます。
デュラムセモリナ種は硬い小麦のため、粉にするとき粗びきにします。その際に混入した皮が黒の点々に見えます。
ただし、皮の混入量には基準値があり、乾麺メーカーではこの基準値を超えない範囲であることをチェックして出荷しているので食べても問題はありません。
白や茶色の場合
では、白や茶色の場合はどうでしょうか。
見え方としては、以下の2つのパターンが考えられます。
- 白や茶色のつぶつぶがある
- 麺の一部分が白や茶色に変色している
これは、カビなのでしょうか?
つぶつぶの場合
つぶつぶの状態である場合は、心配無用です。
黒い点々の場合同様、小麦の表皮などが混入して白や茶色のつぶつぶに見えるので、そのまま食べても問題ありません。
部分的に色が変わっている場合
パスタをゆでたときに、麺が部分的に茶色くなったり白っぽくなって膨張している場合があります。
この場合も、カビではありませんので心配無用です。
パスタのお湯につかっていない部分が、乾いた状態で高熱であぶられ、変性して白く膨らんだり、焦げて茶色になったものです。
「麺のやけど」と「火ぶくれ」と考えると分かりやすいかもしれませんね。
私自身は、パスタの「黒い点々」を気にしたことはありませんでした。
というのは、パスタの乾麺を袋から取り出したときに、それほどまじまじと麺を見たりしないからです。
しかし、これでは、本当に何か異物が混入していても見逃してしまうかもしれませんね…。
開封前のパスタがカビてしまう原因とは
乾燥パスタの場合、開封前にカビることは原則的にありません。
これは、製造過程で高熱により水分14%未満まで乾燥させてあるためです。
万が一、未開封の乾燥パスタにカビが生えた場合、考えられる理由は2つです。
- 製品製造時、製品を袋に密閉する段階で水分が混入した
- 製品完成後、メーカーもしくは小売店での保存方法に問題があり、密閉後の製品袋の中で水分が発生した
パスタにカビが生えた場合は、白や緑のまだら状のかたまり麺の上に散在し、一目でカビだなと分かります。
そのような状態であれば、メーカーか販売店に連絡して未開封の状態で返品する方がいいでしょう。
メーカーのお客様相談室は、一度だけ利用したことがあります。パスタの件ではなく豆乳にちょっとした問題が発生して電話しました。
メーカーに電話するのは初めてで緊張しましたが、担当の方はとても親切に説明して下さいました。
パスタに関しても、不審に思う点があったら遠慮なくメーカーの相談室を頼りたいですね。
パスタのカビ防止のための保存法
パスタは、そのシンプルさから幅広い料理に活用される食材です。
ただ、調理後のパスタは風味を保つためにも、保存方法に注意が必要です。特にカビ発生を防ぐことは重要です。
ここでは、適切なパスタの保存法を解説します。
保存する際の温度管理
パスタの保存において大切な要素のひとつが温度です。温度管理が適切でないとカビが発生しやすくなります。
パスタの保存温度は一般的に4℃以下が理想とされています。
室温で保存するとカビが発生しやすいため、冷蔵庫での保存がオススメ。
湿度の管理
次に、湿度管理です。
パスタは湿度の高い状況を好むカビの発生を防ぐためにも、湿度の管理は重要です
特にパスタが湿った状態で保存することは避けましょう。調理後のパスタはすすぎ残ったお湯が原因で湿度が高くなることがあります。よく水切りすることがポイントとなります。
また、保存容器の湿度も注意が必要です。保存容器に水滴がついていると、それがカビ発生の原因になります。保存容器はよく乾燥させてからパスタを入れましょう。
市販のパスタの保存法
市販のパスタの場合、開封後は湿度と温度管理が重要です。特に、乾燥パスタの場合は湿度管理が大切。開封後はしっかりと口を閉じ、湿度を避ける保存場所を選びましょう。
また、賞味期限をしっかり確認することも大切です。
賞味期限はあくまで未開封、適切な保存状態を保てる期間なので、開封後はこれよりも前に消費すべきです。
開封したパスタはなるべく早く使い切る、もしくは小分けにして適量だけ取り出せるように管理するのが理想的です。
以上のように、パスタを美味しく安全に保存するためには温度と湿度管理、保存期間の設定が重要となります。これらを適切に行い、カビの発生を防ぎましょう。
パスタの保存できる期間
パスタを安全に美味しくいただくため、今一度パスタの保存期間について確認しておきましょう。
パスタには、乾麺タイプと生パスタがありますが、それぞれの保存期間を調べてみました。
乾麺タイプのパスタ
乾麺タイプパスタの保存期間は、開封の前後で変わります。
状 態 | 保存期間 |
---|---|
開封前 | 約3年 |
開封後 | 規定なし。可能な限り早く使い切るのが原則。 |
開封前の保存期間は、メーカー指定の保存方法に従った場合であることに留意しましょう。
生パスタ
生パスタの保存期間は、乾麺よりもかなり短くなります。
状 態 | 保存期間 |
---|---|
開封前 | 1週間~10日前後(要冷蔵)。冷凍で1か月~3か月程度 |
開封後 | 2~3日が限度 |
生パスタの保存期間、今回初めて調べてみましたが、乾麺に比べて保存期間のばらつきが大きいようです。
保存期間はメーカーによっても変わりますので、乾麺・生パスタいずれの場合も購入した製品に記載された保存方法・保存期間を必ず確認しましょう。
いつもは買ってすぐに食べてしまうので気にしていませんでしたが、次回購入時、保存期間を改めてチェックしてみようと思います。
まとめ
今回は、パスタのカビの見分け方について調べてみました。
まとめると…
- パスタに黒・白・茶色のつぶつぶが認められる場合は、原料の小麦の皮が混入したと考えて良く安全性・品質に問題はない。
- ゆでる時に麺の一部が加熱により変性し、白・茶色・黒の火ぶくれ・焦げが生じる場合がある。
- パスタに生えたカビは見た目でそれと分かりやすい。製品に不審がある場合は、その製品は食べずにメーカーに相談を!
高温多湿の季節になると、ついなんでも冷蔵庫に放り込んでおきたくなりますが、冷蔵庫に入れておくと、今度はにおいがつくという問題があるんですよね。
食べ物はやはり、食べる分だけを買ってきて新鮮なうちに食べきる!
これが一番なのかもしれませんね。
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