【大根の苦味の取り方】誰でもカンタンにできる方法を料理別に紹介!

ママ

我が家では、道の駅にある野菜売り場で、よく大根をまるごと1本買います。

パパ

大根好きだけど、たまに苦味を感じることあるよね?

子供も大好きな大根料理ですが、なぜ大根に苦味があるのでしょうか?

その苦味を上手に取り除くにはどうしたら良いのでしょうか?

この記事で分かること
  • 大根の苦味の原因について
  • 大根の苦味の取り方
  • 大根の調理のコツ

大根を使った料理をもっとおいしくするための下処理、切り方、調理法、さらには苦味を活かしたレシピや攻略法まで、お伝えしていきます。

加えて、季節ごとに変わる大根の味わい、苦味の調整に有効な調味料や天然成分に至るまで、苦味との上手な付き合い方を提案。

次の料理がさらに楽しみになる、そんな知識とアイデアをお届けしますので、ぜひご一読ください。

大根の苦味を取る方法とその効果

ママ

適切な下処理をすることで、大根の苦味を軽減することが可能です。

ここでは苦味の原因を理解し、効果的な処理方法を紹介します。

さらに切り方にも工夫を加え、日常の料理に取り入れやすい方法をお伝えします。

大根の苦味の原因とは

パパ

そもそも、どうして大根が苦いんだろ?

大根に含まれる苦味成分の多くは、イソチオシアネート類という硫黄を含んだ化合物によるものです。

これは大根を細胞レベルで傷つけたときに生じる防衛物質であり、また刺激的な風味を与える成分でもあります。

人が食べた時に、大根の苦味を感じる要因としては、3つあります。

  • 大根の下の部分を使っている
  • 筋が残っている時
  • 旬の時期でない大根

大根は、葉に近い部分が甘く、下の部分が辛くなっています。

夏大根は辛味が強く、冬大根は甘味が強いとされています。冬大根は低温によって自分の水分が凍ってしまわないように糖分をためこんで身を守っています。

この時、イソチオシアネートの生成は抑制されますので、冬大根は甘いと感じるんですね。

苦味が体に悪いわけではありませんが、食べやすさに影響を与えることもあるため、苦味の取り方を把握しておくことが重要です。

苦味を取る前に知っておくべきこと

大根の苦味は、防衛メカニズムによって生じるため、完全に取り除くことは難しいですが、工夫をすることで軽減させることは十分可能です。

また、大根が古い場合には苦味が増すことがあるため、なるべく新鮮なものを選ぶことも重要です。

加えて、料理の過程で酢を加えることで、苦味を中和する効果が期待できます。

苦味を和らげるための下処理

苦味を和らげるためには、2つポイントがあります。

  • 大根を丸めて円運動をさせるようにすり下ろす方法
  • 水にさらす

大根をすり下ろすことによって、大根の細胞が均等に破壊され、苦味成分の分散が促されます。

もう1つの方法は、水にさらすことです。

皮をむいた大根はすぐに水につけるか、切った後にしばらく水に晒すことで、余分な苦味成分が抜けやすくなります。

ただし、大根に含まれる栄養素も同時に流れ出てしまうため、長時間の水さらしは避けましょう。

苦味を取るための切り方

大根を切る際にも苦味を軽減できるテクニックがあります。

例えば、輪切りにする場合、まず皮をむき、幅広の面から切り込むようにすると、苦味が強い皮部分が少なく済むため、全体としての苦みを感じにくくなります。

切った後の端の部分は、さらに細かく刻むか、リメイク料理に活用しましょう。

こうすることで1本の大根を無駄なく使用でき、料理の効率も上がります。

大根の苦味を軽減する調理法について

ママ

大根に含まれる苦味を軽減するための調理法にはさまざまなものがあります。

これらの方法を駆使することで、サラダから煮物まで、苦味を気にせず多彩な料理を楽しむことができます。

  • 煮る
  • サラダなどの生で食べる場合
  • 漬物
  • 蒸し料理

煮ることでの苦味の変化

煮物は、大根の苦味を軽減するための最も一般的な調理法の一つです。

大根を煮る際には、ゆっくりと時間をかけて加熱することで、大根の組織が柔らかくなり、苦味成分が煮汁に溶け出しやすくなります。

煮汁に含まれる他の食材の味が大根に移ることで、バランスが取れ、全体としての苦みが感じられにくくなります。

サラダなど生で大根を食べる場合の苦味の対処法

パパ

大根サラダとして食べるときに、一番苦味を感じるかも?

ママ

サラダとか生で食べるときの苦味を取る対処方法を紹介するね。

いくつかのコツを守ることで、大根の苦みを抑えることができます。

  • 大根を薄切りにする
  • 酢水にさらす
  • 塩水につける
  • 他の野菜と混ぜ合わせる
  • 甘みのあるドレッシングを使う

まず、大根を薄切りにすると、苦味がマイルドになります。厚切りだと苦味が強く感じられますが、薄くスライスすることで濃厚な味わいが緩和されます。

次に効果的なのが、酢水に大根を漬けること。酸味のある酢の成分が、苦味と化学反応を起こし、味をなじませてくれます。10分程度酢水につけるのがおすすめです。

塩水につけるのも一般的な対処法です。塩の塩化ナトリウムが苦味成分と化学反応を起こし、味をマイルドにします。塩濃度2%程度の塩水が適しています。

他の野菜や果物などと混ぜ合わせることでも、大根の苦味は緩和されます。トマト、オレンジ、リンゴなど甘みのある食材を組み合わせるとよいでしょう。

最後に、甘みの強いドレッシングを使うのがおすすめ。フルーツ入りや蜂蜜ベースのドレッシングが大根の苦味を感じにくくしてくれます。

漬物にして苦味を取る方法

漬物にすることも、大根の苦味を和らげる手段の一つです。

特に塩漬けや酢漬けをすることで、苦味成分が漬け液に溶け出し、また酸の力で苦味が中和されるため、扱いやすい食材に変わります。

さらに漬物は長く保存することができ、余った大根を活用するためのリメイクレシピとしても最適です。

蒸し料理と苦味の関係

蒸し料理は、大根の苦みを取り除く効果的な方法の一つです。

蒸し器で加熱することにより、大根の細胞がやわらかくなり、苦味成分が蒸気とともに逃げやすくなります。

また、蒸す過程での加熱は、苦味成分が水に溶け出しやすくなるため、蒸し汁に苦味が移り、大根自体の苦みが和らぎます。

大根の苦味を活かした料理の工夫

苦味は多くの人にとって避けがちな味ですが、実は料理に深みや独特の風味を加えることができます。

ここでは苦味を上手に活かすためのさまざまな工夫をご紹介します。

苦味が持つポテンシャルを存分に引き出し、食卓の変革を試みてみましょう。

苦味を利用したレシピの紹介

苦みを特徴づける食材といえば、ゴーヤやセロリ、ルッコラといった野菜です。

これらの食材を利用し、苦みと他の味が調和したレシピをいくつか紹介いたします。

例えばゴーヤはビタミンが豊富で夏バテ解消に役立つとされ、沖縄の代表的な料理「ゴーヤーチャンプルー」に加えて楽しむことができます。

そのまま炒めても良いですし、卵と一緒に炒めてマイルドにするのも一つの方法です。

また、ゴーヤの苦味を活かしたサラダは、トマトや玉ねぎと合わせ、酢とオリーブオイルで和えることで、爽やかな一皿に仕上がります。

セロリはその独特の苦味と香りが特徴ですが、ガーリックと組み合わせることで、料理の風味を高め、苦味を良い意味で引き立てます。

リメイクレシピとしては、セロリを細かく刻んだ後、豚肉や鶏肉と炒め合わせた「セロリの肉詰め」がおすすめです。また、煮物としても活躍し、セロリの甘みを引き出すことが可能です。

苦味を抑える食材との組み合わせ

苦味のある食材を使った料理を作る場合、苦味を相殺するような食材と組み合わせることにより、バランスの取れた味わいに仕上げることができます。

たとえば、ゴーヤと組み合わせるならば、豚肉の甘みや卵のまろやかさが苦味を中和してくれます。これにより、ゴーヤ特有の苦みは弱まり、様々な世代に受け入れやすい味になります。

セロリには、カロリーを抑えたい時に活用できる食材ですが、クリームソースやチーズと組み合わせることで、苦味を和らげ、クリーミーで豊かな味わいに変えることができます。

また、シャキシャキした食感が残るように火を通し過ぎないよう注意が必要です。

ルッコラはナッツやパルメザンチーズとの組み合わせが相性抜群です。

これらの食材には旨味が豊富に含まれており、ルッコラの苦味を引き立てつつマイルドにする効果があります。サラダに加えて、食感のアクセントにもなり、見た目にも美しい仕上がりになります。

季節による大根の苦味の違い

大根は日本の食卓に欠かせない野菜の一つですが、収穫される季節によって苦味の度合いが変わります。

それぞれの季節の特徴を掴み、大根の苦味が気になる方もおいしく食べられる工夫をご紹介します。適切な料理法と保存方法により、大根をより深く味わいましょう。

冬の大根と苦味の特徴

冬の時期に収穫される大根は甘みがあり、みずみずしさと柔らかい食感が特徴です。

寒い季節に収穫されるため、寒さによって生成される糖分が多く含まれており、苦味が比較的少ないのが一般的です。

このため、さまざまな料理で使用することができます

  • 煮物
  • サラダ
  • おろしとして生で食べる

特に煮物にした場合は、大根の持つ自然な甘さが引き出され、煮汁に美味しさが溶け出します。

大根おろしにする場合は、無駄なく大根の酵素を利用したいものです。

酵素は大根に含まれる栄養成分の一つであり、体に良い効果も期待できます。新鮮な大根をたっぷりと使い、料理のトッピングとして利用すると良いでしょう。

夏の大根の苦味の対処方法

夏の大根は味が落ちやすく苦味が強いとされていますが、適切な対処法を用いることで、この苦味をうまく処理することができます。

まず、夏の大根は収穫後に長く放置すると苦味成分が増えるため、できるだけ早く料理に使用することが重要です。

また、薄くスライスして酢水にさらすことで、苦味を和らげることが可能です。これはサラダにする際にも有効であり、酢の効果で大根の苦味が減り、食感もシャキシャキ感が増します。

料理方法としては、苦味を抑えるために、きんぴらや煮物にするのがおすすめです。

大根を煮ることで苦味成分が溶け出し、煮汁とともに飲み込むことができるため、ほのかに大根の風味は感じつつ、苦味が気になりづらい味わいになります。

苦味の変化を利用した保存方法

大根は古くなると苦味が強くなってしまいますが、この変化を上手く利用して保存する方法もあります。

古い大根になってしまった場合、皮を厚めにむき、中心部分を取り除くことで苦味を減らすことができます。その上で、水にさらしたり、酢水につけておくことでさらに苦味を抑えることが可能です。

また、大根を長持ちさせるためには、保存する際には冷暗所に保管し、できるだけ空気に触れないようにすることが大切です。

また、乾燥を防ぐためにビニール袋などに入れて保管すると良いでしょう。

使用する際に、苦味が気になる場合はさらに上記で紹介した苦味の抑制方法を試すことをおすすめします。

まとめ

大根の苦味の取り方は、料理ごとにやり方が若干違いますが、しっかりと理解した上で下ごしらえしていくと大丈夫そうですね。

これで我が家の子供達も残さず食べてくれるといいな〜

大根の辛味成分イソチオシアネートは、苦味につながります。大根の上の方を使うと、苦味を感じにくくなりますよ。

様々な方法で、苦味が少なくとっても甘い大根料理ができるんですね。私も、もう少し手間をかけて料理をしてみようと思いました。

今回の記事は、主婦のあきさんが書いてくれました。

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